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この作品に関連する談話室の質問
この作品からのみんなの引用
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タックマンは端的に、「政治的愚行を招く力の要は、タキトゥスが"あらゆる熱情の中で最も醜悪”と呼ぶ権勢欲だ」と述べる。権勢欲におぼれた結果、イースター島の首長やマヤの王たちは、森林乱伐を防ぐのではなく、加速させる行為に及んだ。彼らの地位は、競争相手より大きな石像や石碑を建造できるかどうかで決まる。森林の利用を惜しんで相手より小さな石像や石碑を建てれば、さげすまれ任を解かれるかもしれないという、競争の悪循環に陥ってしまったのだ。
― 233ページ -
ハイチの飛躍的な農業の繁栄は、環境資源である森林と土壌を犠牲にしてもたらされたと言える。この教訓ー要するに、見栄えのよい銀行口座には、損失が隠されているかもしれないという事実
― 102ページ -
一五九七年、豊臣秀吉は、日本で最初のキリスト教殉教者二十六人を磔刑に処した。その後、キリスト教徒の大名が幕府の役人に対して買収や暗殺を試みるようになり、将軍徳川家康は、ヨーロッパとキリスト教が幕府と日本の安定を脅かしていると判断した。—振り返って、一見悪意のない貿易業者と宣教師が中国やインドその他の国々に渡来したのち、ヨーロッパの軍事介入が続いた過程を考えてみると、家康が予見した脅威は現実味を帯びたものだった。
― 40ページ
みんなの感想・レビュー・書評
(35レビュー)
上巻では、崩壊した文明について具体例が挙げられていたが、下巻では、環境問題を解決した具体例として江戸時代の日本等があげられている。また、現代社会の環境破壊の例を幾つか挙げて、社会が破滅的な決断を下すのは何故かを分析している。
環境を保護しようという、強いメッセージを感じる。
過去・現在の文明崩壊の原因は何なのか,将来の文明破壊を食い止めるにはどうするか。著者は自然環境の変化よりも人間の意思決定が重要であると力説する。この点,前作『銃・病原菌・鉄』で,西洋文明の隆盛の究極的要因を地理的環境に求めていたのとは対照的だ。 本書下巻は,上巻に引き続いて過去の事例紹介から。上巻ではイースター島やグリーンランド等の崩壊例だったが,下巻はニューギニア高地や江戸時代日本といっ... 続きを読む »
人口の増加に伴って、周囲の資源を食いつぶす。豊かさを渇望する。目に見える問題を優先的に解決する。民衆と同じ立場に立てない為政者。これらの状況が改善される見込みはないだろうなと個人的には思います。我々は自分達の文明が少しずつ消えていくのを必然として甘受するしかないのだろうとこの本を読んで思いました。理路整然とした本書だけに、自分を「慎重な楽観主義者」だとする著者の言葉には著述内容との違和感を感じました。
多数の歴史の事例を挙げながらも、一般化し前向きに今後人類が進むべき道を示唆するまとめ方をしてきた。歴史の分析があっても、最終的には消費者みんなが企業みんなが直近の経済的な利害に屈することなく、持続可能性を意識しながら暮らしていくところに落ちたのが興味深かった。環境やってるひとにはお勧めのシリーズでした。
マヤ、アナサジ、イースター島、ヘンダーソン島、グリールランド、ルワンダ、ドミニカ、ハイチ、中国、オーストラリアを滅んだ国、または滅びそうな国として、崩壊への道筋を仮説として提案している。崩壊を免れた国は、ニューギニア、ティコア、日本がある。
エネルギー源、衣食住源はどこから来るのかを突き詰めると、問題の本質が見えてくる。
非常に抽象度が高い視点から書かれた良書。
人口の増加や環境破壊が引き金となり、過去に多くの社会が滅び、また現代においても悲惨な結果(例えばルワンダ)を生んでいることが検証され、現代の世界全体が今、きわめて厳しい状況に置かれていることを明らかにする本。
森林の乱開発と人口問題への江戸期日本の対応(成功例)、オーストラリアの環境問題など、今までまったく想像さえしていなかった事柄が多く取り上げられていて勉強になった。同時に、今の世界が置かれている状況がいかに厳しいものかを突きつけられ、慄然とさせられたというのが実感。
なぜ過去発展した多くの文明、マヤ文明、イースター島、ノルウェー領グリーンランドなどは崩壊したのか?が考察され、かつ崩壊を免れた例、それらの例に照らし合わせた時の現代社会の実例などが読み解かれる。 人類学、歴史、文明論、地理、環境問題、経営学といった様々な学問をクロスオーバーしながら考察される、難しくて面白い本だった。 文明が崩壊する理由を、環境問題、宗教、地理上の問題、他の国との交易など様々な... 続きを読む »
なぜ興隆を極めた文明が衰退し、滅亡の道をたどったのか。
そういった疑問に、人口圧迫による環境負荷が崩壊の契機になったのでは、という視点を提示している。
日々の生活が、決して当たり前に続いていくものではないのだと再認識させられる書。
破滅回避の提言は、環境に配慮する企業と、応援する消費者…。一応、江戸時代の森林保護の件で日本誉めてるけど、当時はアイヌから、今は東南アジアや豪州から木材ガメてるとか耳が痛ひ。つかオージーは鯨より、森林や鉱物収奪の件で反日しろよと。
上巻とは一転して、今度は現代の話。
オーストラリアがこれほどまでに環境が脆弱な国だとは初めて知りました。また、地域紛争が勃発するのも環境が厳しい国というのも、なんとなくは理解していましたが、改めて認識しました。
結局のところ、持続可能な発展は、環境を維持し、人口を抑えるしかないのだとよくわかりました。
では何をすればいい?と言われると、なかなか難しいです。
近視眼的な政府の政策、利益偏重の多国籍企業。
大きなグランドデザインを描き、人々が賛同することが必要なのでしょう。
いろいろと考えさせられる本でした。
上巻では、アメリカ・モンタナ、イースター島、南太平洋の島々、マヤ文明、ヴァイキング、グリーンランドなどの事例を紹介。
下巻では、アフリカ・ルワンダ、ドミニカとハイチ、中国、オーストラリアの事例と将来に向けて何をすべきかを考察しています。
人類史と環境問題に興味のある方は、必読の本だと思います。
「銃・病原菌・鉄」のダイヤモンド博士の続著。 人類の歴史では、栄華の限りを尽くしていた文明が、ある時点を境に突然崩壊してしまう。ということが、何度か起こっている。 『モアイ像』で有名なイースター島や、南米のマヤ文明など。 今となっては人も住まぬ廃墟になっているが、かつてはそこに、 世界でも最先端の文明が存在していたのだ。 筆者は、世界各地のそうした事象に対して、様々な... 続きを読む »
マヤ、イースタ、グリーンランド。過去にたくさんの人間社会が崩壊していった原因は何か?について。
環境破壊によって文明が崩壊するケースと、途中で環境破壊をコントロールして持続可能になったケースを紹介。日本の江戸時代の林業は後者に属する。
崩壊の潜在的要因として、環境被害、気候変動、近隣の敵対集団、友好的な取引相手、環境問題に対する社会の対応という5つの枠組みを設定。崩壊するケースでは広範囲に「共有地の悲劇」のパターンがある。
今後、中国をはじめとした膨大な人口層が中産階級かすることでさらに環境被害が高まると思われる。イースター島型になるか?江戸時代の日本のように適応できるか?どちらを選択できるか。
上巻が過去の文明の話だったのに対して、下巻はルワンダ、オーストラリア、ドミニカ、などの現在も続いている文明の話。だから、少し深刻な話題もあります。
この本を読んで改めて「ホテル・ルワンダ」を観ようと思ったものです。深く考えないといけないなと思わせます(そうは言ってもいつも深く考えられるわけではないのですが)。
上下巻とも少し厚みがあって、ちょっと時間がないと厳しいですが、お勧めです。
下巻では、危機を免れた文明紹介するところから始まっています。
【序盤】
日本「徳川幕府」、ティコピア島などを例に挙げ、
政治規模「大」と「小」、トップダウン型とボトムアップ型に分けて紹介。
【...
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