初恋素描帖 (ダ・ヴィンチブックス)

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  • メディアファクトリー
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  • Amazon.co.jp ・本 (184ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784840123983

感想・レビュー・書評

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  • 子どもっぽい憧れから始まった恋心をもつ子や、女の子を既に性の対象として戦略的に告白する子や、自分の想いに気づかず、モヤモヤして上手く表現できない子や、同じ中2でも色々。
    分からないところもあり、共感できるところもあり。
    2時間くらいで読んじゃった。面白かった。

  • 素顔になれない子、気付かない素振りをする子、想いは心に秘めたまま好きな子の恋を応援する子…中学2年2組のクラスメイト1人1人が抱える、表に出せない心の内。

    1編1編が少しづつリンクしながら、10代が抱える甘酸っぱさや心に秘めた悩みを描き出していきます。気になるあの子の変化に気付いたり、気付けば姿を目で追っていたり、友人たちの会話がふと耳に入ってヤキモキしたり…教室という狭い世界だからこそ起こるそういった現象は、懐かしいようなくすぐったいような気分を思い出させてくれます。

  • 豊島さんの作品の中で最も好きな本。

    とあるクラスメイトのオムニバス。
    モテモテの子も地味な子も素直な子もひねくれてる子も
    みんなとても生き生きと描かれている。
    その中でも特に「パッとしない思春期の子」を書かせたら豊島さんはピカイチだと思う。

    私がそういう立場だからかな。
    出来事も心理もあるあるすぎて感心しきり。

    現役の子も、大人も、読んだら好きになる人多いんじゃないかな。

  • 豊島ミホサンの書く、ふつーの人々のふつーの恋愛話が好きでよく読んでます。
    これは中学のあるクラスのひとりひとりをそれぞれ主人公に書かれたもの。
    こういうのも短編集というのかな?
    1話1話はすごく短いです。
    すごいリアルな、どこでにもいそうな中学生がちりばめられてました。
    目次が斬新。

    • 猫丸(nyancomaru)さん
      「目次が斬新」
      何だか、こう言うコトに惹かれる。本屋に寄ったらチョッと見てみよう。
      「目次が斬新」
      何だか、こう言うコトに惹かれる。本屋に寄ったらチョッと見てみよう。
      2012/09/07
  • 絵が浅野いにおで、めっちゃかわいいー。
    話の内容は、数ページごとのオムニバス形式で
    それぞれの人物がコンパクトに纏めすぎてて
    薄っぺらかったかな。

  • とある中学の2年2組、計20人の男子と女子
    ひとりひとりの視点で描いた短編集

    1クラスという狭い狭い世界の中で
    甘酸っぱいそれぞれの恋の気持ちが
    はじけたり、はじけそこねたり
    時には絡み合ったり、意外に簡単にほどけたり

    読む前からわかってるんだけど
    やっぱ豊島さんこういう作品大得意ですよねー
    なんかきゅんきゅんしてしまうよ

    あまり本編と関係ないけど、
    「教科書忘れて他のクラスの子に借りに行く」
    って行為が懐かしすぎる!高校以来だ〜

  • とあるクラス、中学生ひとりひとりの恋模様が、変にリンクしていくことなく、それ以外のことには焦点が当たらず書かれてゆくのがよい。
    それが全てみたいな。各章、年頃の人間の思考の範疇を超えていなくて適切。深みや性格のばらつきを見るのは楽しいが、それだけ。

  • ある中二のクラスメイト20人の恋模様

    三角関係あり報われない恋あり恋といえない恋あり同性の恋あり・・

    おもしろい

    当たり前だけどそれぞれちがう人間がひとつのクラスにいるってなんかすごいな~

  • 「初恋素描帖」豊島ミホ◆2年2組の中学生20人の恋愛模様を描く短編集。あの頃青い想いはこんなにクラス中で爆ぜていたのだろうか。恋バナ20連発でも豊島さんが描くとウザくなく、あくまで爽やか。世界の中心が自分だと思ってそうな奴とか圧倒的に可愛い子、確かにいたな。今どうしてんのかな。

  • 豊島さん、うま。

    中学生日記の恋愛版、みたいな短編集です。
    初々しいのに、その感情は単純ではない。

    たぶん、
    私たちだってそんな時期を過ごしたんだろうけど、
    その思い出も感情も、意外と単純化されてしまっている。

    淡い恋のような気もするけれど、
    彼らにまとわりつく感情はきっと、
    今の私たちにだって共通する。

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著者プロフィール

2002年、新潮社「女による女のための『R-18』文学賞」で読者賞を受賞し、同年『青空チェリー』刊行でデビュー。著作に『檸檬のころ』『夜の朝顔』『リテイク・シックスティーン』などがある。

「2010年 『神田川デイズ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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