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この作品からのみんなの引用
みんなの感想・レビュー・書評
(140レビュー)
■書名
書名:キノの旅〈2〉the Beautiful World
著者:時雨沢 恵一
■概要
人間のキノと人間の言葉を話す二輪車エルメスの旅の話。
第2巻。
■感想
言葉が直接的ではなく、文章で外堀を埋めるということしかしない
ため、"あ~恐らくこうなったんだろうな~"という自分なりに推測
しながら読む物語って割と好きです。
この物語は、基本的に登場人物が言葉足らずです。
主人公(キノ、シズ)の感情を直接表に表現しないので、主人公
たちの気持ちを考えながら読む必要があります。
そのため、この物語を楽しめるかどうかは、想像力でどこまで想像
出来るか、こういう形式の物語を受け入れられるかどうかですね。
砂と岩の砂漠の真ん中で、キノは空を見上げていた。晴れている。
頭を下げて、石造りの口を開ける井戸を見た。涸れている。
「だから言ったとおりだよ。最初からこれじゃあ旅なんて無理だよ。キノ。旅人に一番必要なのは、決断力だよ。それは新人でも、熟練の旅人でも同じ。違う?」「いいや、エルメス。それはきっと運だよ。旅人に一番必要なのは、最後まであがいた後に自分を助けてくれるもの。運さ」
人間キノと言葉を話す二輪車エルメスの旅の話。短編連作の形で綴られる、今までにない新感覚ノベル第2段!!
狙撃兵の話(師匠と弟子) 狙撃される森から、狙撃されるかもしれない森へと確率変動した話。 砂漠の真ん中でa、b 旅人には最後、運が必要だという話。 人を喰った話 人が生きていくためにどれだけの他者を蹂躙しているのかという話。 過保護 結局自分の考えを押し付けてそれが子どものためになっていると考える親の話。 魔法使いの国 お国自慢が激しい銅像町長と飛行機の話。 自由報道の国 同... 続きを読む »
砂と岩の砂漠の真ん中で、キノは空を見上げていた。晴れている。頭を下げて、石造りの口を開ける井戸を見た。涸れている。「だから言ったとおりだよ。最初からこれじゃあ旅なんて無理だよ。キノ。旅人に一番必要なのは、決断力だよ。それは新人でも、熟練の旅人でも同じ。違う?」「いいや、エルメス。それはきっと運だよ。旅人に一番必要なのは、最後まであがいた後に自分を助けてくれるもの。運さ」人間キノと言葉を話す二輪車エルメスの旅の話。
「人を喰った話」「過保護」「魔法使いの国」「自由報道の国」「絵の話」「帰郷」「本の国」「優しい国」「狙撃兵の話」「続・絵の話」
「絵の話」「優しい国」が良かったです。この状況になって変われた哀しさとこの状況になってしか変われない哀しさ、そして故郷を捨てられない哀しさと美しさ。胸にきます。「絵の話」は…誰もそれほど悪くないんだけど…とやるせない気持ちに。だけどその不条理がリアルです。
世界は正しくなんかない。 二作目。師匠初登場。 【人を喰った話】 吹雪で立ち往生する"人材派遣業"の男達は、新しい商品を求めた。 「怖かったよ。終わってしまうかと思った」 【過保護】 戦争に行く子供に、防弾チョッキは必要なのか議論する家族に出会う。 親の限られた選択の中で自由にさせるのは、結局過保護だ。 この服のどの色を買おうか、ってレベル。 ... 続きを読む »
1巻同様の短編の集まりで、新聞の4コマを読んでいるような感覚。
要はこういうのに詳しい感想は不要なんだよ(ぇ
それでもあえて掘り下げて言うなら、やはり優しい国だろうか。国が消えた後のキノとエルメスの淡々とした感じも・・・
2巻のあとがきで早くも不穏な感じがしてきたが・・・あとがきに定評のある作家と聞いていたが2巻で既にこんな状態とは。
優しい国のころはまだ若かったのね、と思うようになった。国側(というよりは宿泊したところの母親やけれども)も最後に理由をさらすあたりがなんとも。
9月29日読了。パースエイダー(拳銃)使いのキノとしゃべるモトラド(バイク)のエルメスの二人組が、奇妙な国々を巡る短編シリーズ第2作。1作目はキノたちとこの小説の紹介という要素も強かったが、この2作目は奇妙な国々と人々の過去と未来について思いをめぐらされ、余韻の残るエピソードも多い。(「やさしい国」の話など)ごくごく短いエピソードも挟まれておりイラストも多く読みやすい。このシリーズ、このパターンで10作以上続いているんだよなあ・・・どこまで読めるか。
ずいぶん時間をかけて2巻を読んだ。といっても、例によって連作短編集、最初の一編でちょっとげっそりして、なかなか次に手が出なかった。が、読み始めたら今度は一気に読んでしまった。
前作に比べて、ちょっと仕掛けがあざとくなって、その分胸にズシンとくるものが多くなった。「あざとい」ってのはけっこう悪く言っているようなんだけど、実際読んでいて、それは登場人物に対して意地悪すぎるんじゃないのかなって思うものが多いのだ。どうだろう。
物語としての幅も広くなり、そういう点では楽しめた。前作に対して書いたことの訂正。アニメにはならない方がよさそう。小説として、作者の技を楽しみたいような気になった。
どの話も、最初のページにあるように「何が正しいのか?誰が正しいのか?」を見つめた話だった気がします。窮地に立たされた時に、悪と悪のどちらかしか選択ができなかった時に、一体どちらを選ぶのが正しいのか...
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