エコライフ&スローライフのための愉しい非電化

著者 :
  • 洋泉社
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感想 : 27
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  • Amazon.co.jp ・本 (222ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784862480354

感想・レビュー・書評

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  • 面白い。電気掃除機の効率を計算してます。2000万分の1。今の電化製品の非効率を指摘し、次の章で非電化製品を紹介しています。時計はねじまき式にし、箒で掃除しロウソクの灯りで入浴、薪ストーブで暖をとる。別荘生活みたいで素敵です。

    • 猫丸(nyancomaru)さん
      「薪ストーブで暖をとる」
      簡単に出来そうなコト。全く出来なさそうなコトがあるんだろなぁ~、、、出来るコトだけでも遣ってみようかな?
      「薪ストーブで暖をとる」
      簡単に出来そうなコト。全く出来なさそうなコトがあるんだろなぁ~、、、出来るコトだけでも遣ってみようかな?
      2012/09/12
  • エコライフ、スローライフを目指す発明家による非電化のアイデアと商品の紹介。発明家だけあって、空想論に陥ることなく、エコライフのためのアイデアを次々と実用化しており、論理に説得力をもたせている。エコライフの素晴らしさは認識しつつも、その不便さ、面倒くささ、また意外と大がかりで高価なところが気になるため、一概に賛成しかねる。ただ、著者の多彩なアイデアと実行力には敬意を表したい。アイデア商品を知るだけでも愉しい本であった。印象的な箇所を記す。
    「冷蔵庫の電力消費の90%は、逃げてしまった熱量である」
    「洗濯機は、電力の6割、水の7割を、洗剤を落とすこと(すすぎ)に使用している」
    「人は1日中、肉体労働をしても、せいぜい1~3kW時くらいの仕事しかできません。重油なら5~16円分、電気代だと25~75円分。私たちが電気にたよってしまうのもここに理由があります」
    「(昔のものには傑作が多い理由)100年使われることを前提に丹念に作りこむ、そういった職人技が磨かれる世界だったからでしょう。2年ごとモデルチェンジの世界では、どうしても目先のセールスポイントだけを追いかけざるをえません」
    「室温が変化すると体温が変化する児童が5%いる。機械が室温調節をやってくれるので自分で調節する必要がない。生体では不必要な機能・器官は退化する」

  • 最近の家電とか車って、なんであんなに複雑なものにしちゃったんだろう。それが資本主義経済だといえばそうなんですが・・・。
    古い家電って、ちょっと電気に詳しいおじさんとかに頼むと、ハンダゴテとドライバーとかでちょちょって直してくれた記憶があります。

    僕の生業の建築もそうで、引渡し時のクレームを気にするあまり、あとでDIYでちょっと直すとかが難しいものばっかり作ってしまっています。

    なんか本のレビューとかけ離れたことを書いてしまいましたが、この本に出てくる非電化製品の解説読んでると楽しくなってきます。IPSなんかより、著書の藤村先生にノーベル賞あげた方がよっぽど世の中ようなる気がします。
    是非一度、那須の非電化工房を訪れてみたいと思います。

  • 電気を使わなくてもここまでできる!
    非電化工房・発明起業塾を主催する著者が提唱する愉しい非電化生活。


    確かにこんなものまで非電化でできるのか!という驚きはありましたが、家の設計からというような大掛かりなものが多く、実際に取り入れるのは無理がありそうです。
    電力面から電化製品の効率を計算していて、掃除機のあまりの非効率さには笑ってしまいました。非電化の掃除機は面白そうですね。ですがこのような本を読もうと思うぐらいなので、普段の掃除は箒と拭き掃除中心だし除湿機はおろか空気清浄機も使ってません。今年の夏は寝る前数回い以外クーラーを使いませんでした。そんな訳で生活に変化は無。あ、ケータイ(旦那の)の充電器をコンセントから抜きました。せめて『江戸箒』までとはいきませんがもう少し良い箒を買おうかな。
    紹介されていた『ガリレオ・ガリレイ』という温度計はインテリアとしてもいいなぁと思っていましたが、非電化工房で販売している『紫陽花』の湿度計もおしゃれでほしくなりました。
    ナイジェリアに非電化オレンジジュース工場を作るプロジェクトの話は興味深く読みました。自立・持続型、手っ取り早くはないでしょうが非常に理にかなっていると思いました。その後の進展が気になったので少し調べてみたのですが、残念ながら分かりませんでした。
    脱原発が叫ばれている今、自然エネルギーも良いですが、まずは無駄をなくす!消費大国の日本人としてもっと考えていかなくてはと反省させられました。

  • 「節電しよう」と思うとき、そこには、「原子力に頼りたくないから」とか、「電気代をおさえたいから」という理由がまずあがってくることが多い。
    前向きな我慢というか、強がりな部分も含めて。
    でも、藤村さんのお話を読んでいると、便利で合理的だったはずの家電が、なんだか不便で非合理なものに思えてくるから不思議。
    だから心底、これいらないでしょって、思えるものも多くあった。
    非電化の豊かさを教えてもらった気がする。

  • 目からうろこの非電化アイデア、だけではなくて実現済みの素晴らしい発明。夢は非電化住宅に住むこと。本気で考えたい。

  • 藤村靖之という発明家が、電気をほとんど使わない非電化製品を開発している。
    この本が2006年に発売されているので、見直されて、現在定着しつつあるものもある。
    発明品でも、現在購入できるモノもある。
    この藤村先生という方は、非電化でエアコンを作っている。
    その原理は、空気の温度差を活用した循環システム。

    この本の最後の章「非電化の意味論」に書かれてる
     「愛着があって捨てたくなくなる商品」
     「壊れても直せば長く使える商品」
     「捨てても土に戻る商品」
    これが、本当に今の世界には必要だと思った。

  • どんな怪しい非電化製品かと思ったら 愉しく真面目な本でした。生活することが楽しくなりそうです。欲しい~!

  • 貧しい昔に戻るのではなく、新しい豊かさを愉しむ。
    20世紀型の先進・科学的選択肢と、
    21世紀型のスローテンポ・自然応用的選択肢を、
    自身の生活に引き込みながら上手に選択する。
    利用する側のセンスが問われる生き方。

    儲かることで仕事する選択と
    役に立つ、喜ばれる事で仕事する選択。

    食べんるために仕事すると、言いつつ、
    なに一つ食料を生産しない自身に疑問すら持たなかった事に気付く。

    豊かさを今一度自身の言葉で定義する。
    愉しさを今一度自身の感性で感得する。

    手っ取り早くを、物差しにすると、
    人生は、思うほど豊かにならない様だ。
    自身の持てる時間を豊かに。
    自身に縁する友情を大切に。
    できれば、一人でも多くの人が私と同じか、それ以上に笑顔に満ちるように。
    欲張れば、その笑顔に浴する縁が広がるように。

    選択肢が増えること、
    閃きが人を豊かにし、
    私の去ったあとの時も豊かであったなら、
    産まれ生きた意味があったと、
    満足できる事だろう…

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著者プロフィール

1944年生まれ。工学博士。日本大学工学部教授。非電化工房、発明工房、発明起業塾などを主宰。科学技術庁長官賞、発明功労賞などを受賞。電化製品の非効率性を説き、電力を使用しない家庭用機器を設計・製作する(代表例に冷蔵庫・除湿器・掃除機・髭剃など)。さらにそうした研究成果を、インフラ整備が行き届かないモンゴルやナイジェリアなどの地域に対して提供している。

「2020年 『新装版 月3万円ビジネス』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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