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この作品からのみんなの引用
みんなの感想・レビュー・書評
(320レビュー)
さっさと読んでも理解はできるけど、ちゃんと一文一文噛み砕いていかないと雰囲気に置いて行かれてしまう感じ。
ポツダム宣言を受諾していないもうひとつの「現代」日本。アンダーグラウンドの人間の生き様や最後の小田桐の「時計を進める」覚悟にぐっとくるものもあったし、物語としてはとても楽しめたと思うのだけれど、言葉の端々に激烈な現代日本批判が込められている気がして、読んでていて辛い部分もあった。
しかし、確かにアンダーグラウンドの精神性は憧れに足るとは思うけれど、果たしてみんながそうやって生きていくことは可能なのか。彼らが切り捨てたきたものの末路として終盤の非国民村がある気がして、作者の言外の主張に少し背筋が寒くなる。
パラレルワールドでの日本のお話。
この本を読んだときに衝撃を受けたのをよく覚えています。というのも戦闘の描写がリアルで長く、鮮明に頭の中で思い描くことができたからです。なのでグロ耐性がない方は読まないほうがいいかも。
日本の現状に対する著者の問題意識が表れていると思います。
以下引用。
(略)オレがもといたところはみんなひどいおせっかいで、とんでもねえお喋りなんだ、駅で電車を待ってると、電車に近づくな、危ないから、なんて放送があるんだぜ、電車とホームの間が広くあいてるから気を付けろっていう放送もある、窓から手や顔を出すなってことも言われる、放っといてくれっていってもだめなんだ、自分のことを自分で決めて自分でやろうとすると、よってたかって文句を言われる、みんな共通の目的は金しかねえが、誰も何を買えばいいのか知らねえのさ、だからみんなが買うものを買う、みんなが欲しがるものを欲しがる、大人達がそうだから子供や若い連中は半分以上気が狂っちまってるんだよ、いつも吐き気がしてあたり前の世の中なのに、吐くな、自分の腹に戻せって言われるんだから、頭がおかしくなるのが普通なんだよ、(p.119~p.120)
主人公の小田桐が、パラレルワールドの日本に迷い込んだところから始まる物語。
ゲリラ戦のリアリティー、現代の日本人は持っていないであろう戦時下の緊張感など、深く書かれた作品で一気に読まされてしまいました。
2011/01/14
あとがきにのっとって言えば、間違いなく最高の「小説」である。
村上春樹の「読み物」が自己の輪郭を強調させるものなら、五分後の世界は自己をコンバートさせる。映像を見ているかのように、読んでいて強烈なイメージが頭に浮かんだ。
去年の年末に読んだ。
正直なところめちゃめちゃ面白かったと思う。
兵士がどんな人たちかが分かりきらなかったので、もう少し長く書いて欲しかった。
ペレみたいなケツの人で、超人的な兵士やから、全然死なんのかなぁと思って読んでたし。
日本が現実の通り、戦争をやめてアメリカの価値観を多く受け入れず、戦い続けていたらどうなったのか?というSFっぽい話ですが、1文の長さ、改行・段落の少なさに、非常に読むのに体力が要ります。
戦争シーンの描写が長く延々と続き、いかにも男子好みの印象。
せっかくの深いテーマですが、あまりにもとっつきにくい。文章よりも映像のほうがいいのかも。
「敵にもわかるやりかたで、世界中が理解できる方法と言語と表現で、われわれの勇気とプライドを示しつづけること、それが次の時代を生きるみなさんの役目です」
村上龍の問題意識がかなりストレートに描かれている。パラレルワールドという設定も今までになくて面白かった。
surviveという意味での本能的な生きる(生き延びる)という感覚のなさへの警鐘は他の作品にも共通するけれど、結局のところ、村上龍の書くとおり、一度領土を占領されない限り気づけないのでは、と思えてしまう。
12月8日。めちゃくちゃ面白い。戦争シーンは気持ち悪かったけど。五分ずれた日本に迷い込んだ主人公、小田桐。そこはゲリラ兵が活躍する戦地だった…。最後もいい意味でぞくっとしました。村上龍作品もっと読まなきゃー
第二次世界大戦において、日本が無条件降伏をせず、「アンダーグラウンド」として戦争を続けていたら...というフィクション小説。現代日本に警鐘を鳴らすかのような描写が印象的。戦闘、暴力等のグロテスクなシーンが幾度となく繰り返されるが、そこから登場人物の感情は感じ取れず、ただ「痛み」だけがそこに残るような不思議な感覚に陥った。続編もあるとのことで、気にはなっているもののしばらくはいいや、という感じです。
読み進めていくうちに、今まで読んだ龍氏の作品の中では、設定が春樹風で珍しいという印象を持った。本作の竜骨となっているサバイバル意識について考えを巡らせると、頭の中に埋もれていた記憶が不意に現れるのがわかった。重要なのは自分の足でしっかり立つ事だ。
作者自身が最高傑作と豪語するだけある本。
現代とはまったく違う絵図を五分後というパラレルな世界に構築させた傑作。
痛烈な死の描写などを通して独特の攻撃的なメッセージを表現し、スピード感あふれる物語全体に作者の強い意志が感じられる。
読み終わったあとにすっきりとした気分になれた。
勇気をもらったと言うか背中を押してもらったと言うか、
そんな感じの本だった。
一読の価値はあると思う。
現代日本とは全く異なる「五分後の世界」に迷い込んだ男の物語。人口が二十六万まで減少したパラレルワールドの日本に対して、綿密な設定がなされており、リアリティがある。作中のアンダーグランドは現実の日本と似ても似つかないが、現代日本が失ってしまったものがきっちりと描かれており、強烈なメッセージ性を持っている。
ただラストが、物語を途中でぶつ切りにしたような感じで、どうにもすっきりせず、主人公たちのその後が気になる。
文章が僕には難しくて中々頭に入ってこなかった
日本人が日本人で無くなっているのではないか
そんな感じは僕もしている
大切なものを守るために戦う
大事だけど戦争はしたくない
読むのに想像力がいる。戦争の時期を描いたフィクション。でも軍事用語みたいな言葉も多くて、若干難しいと感じた。主人公はよくこの5分後の世界に耐えたなぁと思った。
おススメされて読んだ本。
現代から5分先の世界は「無条件降伏しなかった日本」の話
各国分割植民地となった日本国地上に日本人はいない。
日本人は地下帝国を築き残り何十万人となった今も応戦す...
![第3回 ブクログ大賞[2012]](/ad/1201/award_booklog200_65.gif)

