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この作品に関連する談話室の質問
この作品からのみんなの引用
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もっと個性的でもっと魅力的な「特別の生き方」をしなければならないという思い込みが、私を含め健常者たちの生を追いつめる。「フツウに生きる」ことの価値が激しいインフレーションを起こして、もうカラカラに干上がってしまっている。ところが、重度身体障害者の自立生活に触れて、誰もがまず感じることは、やはり「フツウに生きる」ことのポジティブで生き生きとした意味なのだろう。
― 348ページ -
健常者は、もっともっと障害者の痛みを知らなければならない。
彼らはこれだけ大きなハンディを背負っているにもかかわらず、こんなに頑張って生きているのだなら。悪いのは社会人や健常者の側の不理解であり、彼ら自身はつねに正しい存在である。
みんなの感想・レビュー・書評
(61レビュー)
(「BOOK」データベースより)
人工呼吸器を着けながらも自由を貫いた重度身体障害者と、生きる手ごたえを求めて介助に通う主婦や学生ボランティア。ともに支え合い、エゴをぶつけ合う、そこは確かに「戦場」だった―。札幌在住の大型新人が放つ渾身の長編ノンフィクション。
難病・進行性筋ジストロフィー患者鹿野靖明と、24時間体制で彼の介助を行うボランティア達の奮闘記。
タイトルに惹かれて手に取った一冊。
在宅医療の問題とともに、「人と人が関わりながら生きる」様子が重苦しいまでの濃厚さで描かれている。
2年4ヶ月もの間シカノ邸に密着して、“人間同士の摩擦や対立”“自分と他者との間にいつも横たわる根源的で普遍的な問題”(p459あとがきより抜粋)について考え抜いた著者と、共に悩みながら過ごしたような錯覚に陥る。非常に読み応えのあるルポルタージュだった。
障がい者やボランティアについて、見方が全く変わるとともに、深く考えさせられる本。専門的な知識は全く必要なく、個々のエピソードがとても面白いので、どんな人でも読めます。 どんなにバリアフリー化が進み、障がい者と健常者(あんまりこの言い方好きじゃないな…)の基本的生活に関する障壁がなくなったとしても、頻繁に障がい者の方々と接する機会をもっているわけではない私(たち)にとっては、「気持ち」の部分で... 続きを読む »
こんな夜更けに読み終わりました。18歳の“あの頃”に読みたかった。今の私よりよっぽど『自立』してるなぁ。――筋ジス鹿野氏と介護ボラの2年半を綴ったノンフィクション。
筋ジストロフィーの鹿野氏と、それを取り巻くボランティアの人間模様を描いた分厚い本です。この本の特筆すべき点は、ライターである筆者が、描こうとした対象の輪の中に巻き込まれ、さまざまな感情に悩まされている点、そしてそのような悩みから逃げずに、簡単に結論を出すこともせずに悩んでいるさまをそのまま記述している点です。 なかでも、鹿野氏の「ワガママ」に悩まされる筆者が、障害者の「ワガママ」について考察... 続きを読む »
ボランティアって自分を犠牲にするとかだと、長続きしないんだろうな。
後、自分が自分がってのが強すぎても周り疲れる。
適度に相手と付き合うって、簡単なようで難しい。
鹿野さんって、我がままで自分勝手だけど、何か愛らしい。
後半かなり心に来ました。
ボランティアだけじゃなくて、大事なのはやっぱり人対人。そんな事を教えて貰った気がする。
学生時代に読んどけよ、って感じですが、 いまさらながら読みました。 このタイトルがすばらしい。 タイトルの元になった「バナナ事件」は、たとえ後からつくられた部分があったとしても、スコーンっと納得のいくエピソードだった。 冗長で繰り返しが多く、他の本の引用も多いんだけど、 筋ジスを患う主人公とボランティアの心の動きをとても丁寧に書いていて、一気に読まされました。 ... 続きを読む »
筋ジストロフィーと闘う鹿野さんとそれを支えるボランティアたちに密着したルポ。
福祉の実状や問題点が分かりやすくまとめてあるし、
なんだか私の教科書になりそうな予感。
ボランティアたちの葛藤が私のと似ていて、なんだか救われた。
みんな、特別じゃないただの人間なんだなぁーっていう
当たり前のことがよくわかる一冊。
図書館で借りて読んだけど、もう一回読みたいから今度買おうかな。
なんとなく漠然と福祉について学んでみたい時期に読んだ本。
優しい人が行うもの。人の役に立っているもの。人から感謝されるものといったような、上っ面だけの福祉の世界しか知らない自分としては衝撃でした。
本音を言えば、人同士なんだし、いざこざが起こって当たり前。
学ばせてくれる本でした。
北海道札幌で一人暮らしをする筋ジスの方とそれを24時間支える介護ボランティアの方々との葛藤。24時間、何をするにも介助が必要な鹿野さんのワガママな個性とそこに引き付けられたボランティアの人たち。障がい者観をいい意味で裏切ってくれる鹿野さん。いろんな感想があると思うけど、我慢しなくちゃいけないところには強い欲望も生まれる。でもその欲望って健常者から見れば大したことなかったり。たとえば夜更けにバナナ食べたい!!とか。。。そういう些細な欲望から生まれる葛藤!?人間模様!?!?面白いです。笑えます。泣けます。鹿野さんにいらっと思うことも・・・!!
内田和夫先生推薦
学生諸君に薦めたいこと(その3)は、夢中になって読んで、世界が変わって見えた体験をしてみればーということ。そういう意味ではこのルポはお勧め。鹿野さんは、全身の筋肉がじょじょに衰えていく難病だった。最後は筋肉の塊である心臓が止まってしまうべく運命づけられている。でも施設から出て、暮らし始める。人間がしたいと思うことは何でもするという意志のもと、ボランティアの人々の24時間の介護支援をうけながら。結末までぜひ読んでみて。
本書を読書レポートの課題にしたこともある。ひとりの受講生が「私の宝物がまた増えた」といってくれてうれしかった。
筋ジストロフィー患者である鹿野靖明氏と彼のボランティアたちの物語。ノンフィクション。
ボランティアに頼らないと生活することの出来ない鹿野氏と、「鹿野氏のボランティアをすること」で何かを見つけ出そうとする一部のボランティア(もちろん例外もいるが)。
シカノ邸(作中で鹿野氏の家をそう呼んでいる)で繰り広げられる人間ドラマは多種多様で、その中心には必ず鹿野靖明という人がいる。
もちろん考えさせられることも多いが、単純に読んでも楽しいルポだった。
ただやはり、一度生きている鹿野さんにお目にかかりたかったなあ。
よもや、活字で「三角山」に出会うとは思わなかった。私は幼少時をこの山の麓(ふもと)で過ごしているのだ。それ以降、苫小牧、帯広と引っ越し、再び札幌の同区内に戻っている。本書は、まだ介護保険が整備されていない時期に、一人の筋ジストロフィー患者・鹿野靖明が独り暮らしを断行する顛末(てんまつ)を描いたルポルタージュである。amazonのリンクを辿って見つけた次第。講談社ノンフィクション賞、大宅壮一ノンフィクション賞を受賞している。
<a href="http://d.hatena.ne.jp/sessendo/20090823/p1" target="_blank">http://d.hatena.ne.jp/sessendo/20090823/p1</a>
私が大学生のときに結構話題になった本。
図書館で偶然みつけて、なんとなく借りました。
読んでよかった。
人と関わる職業に就いてる人には是非読んでほしいと思うし、
関わってるときに読めば、自分の心も少し軽くなったのかなー、と思った。
相手への入れ込み加減とか、
相手のニーズをわがままととるかとらないかとか、
みんな、同じ所でつまづくもんなんだなと。
色々職を転々としてきたけれど、そろそろまた現場に戻っても良いかなと考え始めている今日この頃。
転々としたことが結構自分の中ではマイナスに感じているけれど、
一度距離をおいたからこそ、次に現場に出るときは、相手との距離の置き方とかうまくやれそーな気がする。
分厚いがとても読みやすい。
介護等、他者へ奉仕をする者にとって
それは自分がやってあげているのか。
それともやらせていただいているのか。
知らない人の固定観念を吹き飛ばす
爽快な一冊。
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