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この作品からのみんなの引用
みんなの感想・レビュー・書評
(144レビュー)
『私は「府中三億円強奪事件」の実行犯だと思う。』
何といってもこの一文が目を引きます。
三億円強奪事件の話。全体を通して陰りのある60年代の話。
それに絡んで、主人公の恋の話でもあります。
これが真実じゃないかって言う書評もあったくらい、自然な流れで事件が描かれている。
衝動的。切ない。甘酸っぱい。
こんな時期ってあったよなぁ~って。
お金欲しさじゃなくこんな理由だったら、不謹慎だけどドラマチックだなと思ってしまいました。
DVDで話のないようはある程度知っていたけど
本のほうが個人的には好きです。
切なくって絶望的ななかにあるあたたかさが
すんごいリアルでした。
とっても読みやすくってすぐに読み終わってしまう。
だけど決して軽くはなくて重い本です。
喪失、運命、純粋さ。
私の知らない60年代(母が生まれた頃)がたんたんと書かれている。
知らないのに引き込まれ、どこか現実とリンクしていく時代観。
多分それは、主人公の女の子が喪失を抱えるあるいち女子学生で、刹那的な生き方をしつつ、過去や関係を抱える、私たり得ると思えるなにかがあるからのように思う。
この本を読みはじめたとき、きっとこの冒頭部分に戻ってくるのだろう、とおもった。
でも、過去を吐きだし終えた彼女のそのことに対する浄化のような感想はない。
彼女はこれからどうなるのだろうか、決まっているようで靄に閉じ込められた未来像にぞっとした。
キレイな文でした。
わたしはこの時代を知らないけれど、この事件は本当にこんな風に起きていたのかもと思いましたし、
こんな時代があったのだと知ることができました。
三億円事件の犯人は、恋をしていた少女だった。
ショッキングな告白から始まるこの物語。
あるのは、少年、少女達のどこにもやれない孤独、焦燥、衝動。
こうしてひとつの物語が終わるのなら、それでもいい気がした。
三億円強奪は、確かに当時の日本を騒がせた。だが、時代を揺るがせた事件よりも、一人の少女の中では初恋の方が遥かに大きいということ。個人的な体験が、社会現象を凌駕するということ。少女のこころを忘れない人が読めば、唇をかみしめて強く頷くはず。『初恋』を、ノンフィクションとしてではなく優れた少女小説として愛したい――
<ある少女の初恋の一コマにすぎない「三億円強奪事件」>
http://khipu.jp/php5/show.php/51598
2011/02/21読了
ものすごい本を読んでしまったのではないか。
映画は昔見たけれど…。
やはり著者は三億円事件の実行犯なのではないかと思う。いや、これを読んだらそう思わざるを得ない。もしそれが違っていても、事件がなかっただけで、彼女がいた時代背景と、気持ちは変わらずにあった、まさに「初恋」がそこにあったのだろう。
創作にしては出来すぎている。リアルすぎる。
女の子 という盲点があったなら、彼女がこれを書いてもなんらおかしいことはない。
けれどこれは「三億円事件」の話じゃない。
三億円事件は日常の中でちょこっとあったことにすぎない。ただのイベント。
これは忘れられない恋の話。
おはなしは本当につまらないのです。
そのあたりが本当のはなしっぽいところでもあるんですが。
ページ数も少ないし、文章は拙いし、真犯人が書いているって
まぁ信じてもいいかな。
でもなぁリアルタイムでこの事件しらないし、もう風化しすぎちゃって今更ねぇという感じ。
ページ数が少なく読みやすい本です。
ただ淡々と物語が流れます。
そんなに多くのことを伝えようとせず
一人の少女の視点で府中3億円事件を描いています。
決してハッピーエンドで終わらないところも好感が持てました。
あの三億円事件をつづった本です。女子高生のみすずの視点から描かれています。 これは、再読です。最初に読んだのは、去年、宮崎あおいちゃん主演の映画が公開されていた頃。そのときはさらっと読んじゃってたので、もう一回かりてみました。 私は「府中三億円強奪事件」の実行犯だと思う。 “かんたんにまえがき”の中にあるこの一文が、とっても印象的。これって、本当の話なんでしょうか。 ネットでち... 続きを読む »
繋がりが驚き。
全体的に暗くて、三億円強奪のシーンからみすずが引っ越すまでは微妙に爽やか?な感じがする。
初恋がうまくいくとは限らないけどさぁ、なんかあの終わりかたは…なぁ…。
東京都府中で起きた3億円強奪事件。その犯人が自伝を出版。で、タイトルは「初恋」で、中身は青春恋愛小説。
3億円事件の真相は、バイク好きの女学生が身近な男性への想いだけで行動した結果だった。この衝撃的な発想は斬新。
しかし、小説は歴史ミステリーではなく、主人公みすずの純愛が中心に描かれ、3億円事件は脇役。実行犯である主人公があの事件は本当に起こったことなのかと語り、事件後の現金がどうなったかということにも触れない。
じゃあ、純粋な恋愛小説なのかというと、これまた最後にドンデン返し。そして、最後に残る謎はこの著者が本当に3億円事件の実行犯なのかだ。
少し前に映画やってた奴。なかなか面白い切り口のアイデアだなーと思ってて一度見てみたかったのだけど小説見つけたから読んでみた。
読んだ感想、は。
いいねぇ、の一言。幾つかどんでん返しがあるのだけど、それがなかなか上手い。俺的には合格ライン。今まで読んできた中で衝撃的だった何作かに比べれば、比較的対したことはない、小さなどんでん返しではあるのだけど、伏線が絶妙だったと思うんだ。ストーリーに色を付ける程度かな?というわずかなエピソードが立派な伏線になってる辺り素晴らしい。
あと、「初恋」ってタイトルもナイス。まさしく、これは初恋だった。
目を見開くような傑作快作ではないにせよ、これは名作。
三億円事件の犯人は女子高校生だった…。
というお話。
映画化されているようで、本の帯に主演の宮崎あおいが載っているのですが、読んでいてもそのイメージがまとわりついて純粋に楽しむことができま...
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