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みんなの感想・レビュー・書評
(70レビュー)
この小説はグッドラックとハードラックという2部構成の物語となっている。
どうしても、印象に残るのは、「ハードラック」の方の11月という季節に関する主人公たちの会話のくだり。
「11月ってなんだか空が高くて寂しいね。」
「キミは何月が好き?」
「十一月。」
「あっ、そう。どうして?」
「空が高くて寂しくて、心細いような感じがして、どきどきして、自分が強くなったような感じがするから。でも、なにか空気に活気が感じられて本当の冬がやてくるのを待っている状態でもあるの。」
この部分は、とても理解ができる。秋ではない。でも、冬にもまだなりきっていない11月。
夜などに、外で木枯らしのごうごうと風が吹く音がずーっと昔から心の琴線にふれる。なつかしい。部活動をしていた十一月。論文を書き上げていた十一月。仕事できつかったあの十一月。
思い出すなー
初、吉本ばななの作品でした。
余談ですが自分はずっと、吉本ばななはお笑い芸人だと思ってました。(吉本つながりで)
内容は自分が苦手なゴーストもの。
全体的に薄明るい感じで進んでいくんですが、突然真っ暗な闇が現れてビビります。(すぐまた明るくなるので救われますが)
そして挿絵でまたビビります。
両作品通して主人公の女性がすごい落ち着いてて物静かなイメージを受けました。
そんなかっこいい女性に憧れます。
【ハードボイルド】
「それよりも、私は人間がこわいね。」
最近、温泉でこの台詞の通りに感じた出来事があって、、
ほんと幽霊より何より生きている人間が一番怖いね!!
ので、この台詞に1票です。
【ハードラック】
ハードボイルドよりこっちの話が心に沁みた。
身近な人が亡くなる前後の日常。
特にラストの主人公と境くんの会話が好き。
「俺も君もついてないわけじゃないよね?この空気にのまれているだけだよね?今はだめだね。とにかく、今はだめだというだけだよね?」
人との付き合いにタイミングってあるもんね。
ラストに二人の「これから」が垣間見えてほっとした。
でもなぁ、奈良美智のイラストは必要ないんではない??
っと感じた【005】でした。
再読。
ばななの作品で一番怖い。
作品全体に何か黒い、霞んだものが覆われている感じ。
別れは誰でせいでもなく
ただ季節が終わるように、時間が過ぎるように
2人でいる時期が終わるだけで
それは人間の意志ではどうすることも出来ない。
共感。
神様がいるなんて思っていないけれど
私たちは何か大きな力に包まれていて
その中で出来ることなんてせいぜい限られていて
そういう風に人間は転がされ
生かされているのだと強く思う。
ハードラックに出てくる境くんが
知り合いに被りました。
出版社/著者からの内容紹介
死んだ女ともだちを思い起こす奇妙な夜。そして入院中の姉の存在が、ひとりひとりの心情を色鮮やかに変えていく「ハードラック」。闇の中を過ごす人々の心が輝き始める時を描く二つの癒しの物語。
ハードボイルドは、とっても吉本ばなならしい作品。 同性愛、遺産を残して死んだ父、愛人がいてちゃらんぽらんな母、お金のトラブル、日本の裏側のような幽霊や暗い気配でうごめく町、どこかあっけらかんとした主人公。 ハードラックは秋のにおい。 中学生の時に買った。
こういう表現が適格かどうか分からないけど、面白かった。 私は、ハードボイルドの方が好きだなと思った。 多分、分かるなと思うことが多かったからだと思う。 私がなにかを感じる力、を手に入れたのも、やっぱり霊感の強い人と 仲良くなってからだった。 今はすっかり薄れているけど、やっぱり感じるときというのはある。 必ずしも生きている人間の方が怖い、とは思わないけれど、 よく分かる感覚だし、... 続きを読む »
生死の表裏一体をあつかった短編が2編。
霊感のある恋人の死についてのハードボイルド。
脳死の姉の生についてのハードラック。
生死の呪術的な思想と愛情をうまくつかった感動的な作品ではないでしょうか。ユーミンの楽曲についての言及はどうかと思うけど、かわいい幽霊のような地に足着かないふわふわとした素敵な作品。
「ハードボイルド」は、不思議な力を持った友人を亡くした女性が、 旅先で経験した奇妙な夜のお話。 友人との再会、そして宿泊したホテルで出会った不思議な女性。 ちょっと背筋がぞくりとするけれど、そんな状況の中で、 主人公の女性の女性が巡らす繊細な友への想いは哀しく、 ホテルのおばさんとの会話はどこか温かい。 「ハードラック」は、死に向かって一歩一歩近づいていく姉と、 その現実を迎え... 続きを読む »
買ったときに、「本の手触りがいいな」と思いました。
相変わらずすいすい読んだんだけど、軽々しい小説ではないし、読んでいて気分がよくなれる小説でした。
オチは私的にはハッピーエンドにあまり思えないんだけどね…。
![第3回 ブクログ大賞[2012]](/ad/1201/award_booklog200_65.gif)

