ペイ・フォワード [DVD]

監督 : ミミ・レダー 
出演 : ケビン・スペイシー  ヘレン・ハント  ハーレイ・ジョエル・オスメント 
  • ワーナー・ホーム・ビデオ
3.75
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感想 : 175
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  • Amazon.co.jp ・映画
  • / ISBN・EAN: 4988135532107

感想・レビュー・書評

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  • 【人々の心の変革を願う、最高に心温まる感動傑作】

    さあ、今回は彼女の”好み”と”指導(笑)”に従って・・・超有名だけど、すっごく感動しちゃう作品をご紹介しちゃいましょう!!

    『Deep Impact』を制作したミミレダー監督により、2000年に公開された『Pay it forward』です!!

    って見てない方がいるかもしれないので一応、予告編を!!
    【Youtube ”予告編”】
    https://www.youtube.com/watch?v=N8-gOBuRkss

    これってかなりの有名作品だからみんなも一度は観た事があるよね??
    なので苦手な内容紹介は・・・例によって素敵な皆さんのレビューを読んでね(笑)

    と、前置きはここらで終わらして・・・天邪鬼の本領発揮で私見と偏見バリバリでいっちゃうぞっ(笑)

    そんな本作の重要なキーワードは皆さんも書いてある通り、”恩送り”で・・・って、”恩返し”ではなく、”恩送り”・・・あまり使われない単語なのでもしかして知らない方もいるかな??

    ”恩返し”って、恩を受けた人に文字通り”恩”を返す事だけど、一方の”恩送り”とは、”恩”を受けた人では無く、第三者に渡すことで・・・決定的な両者の違いって何かって言うと、
    ・恩返し(受動的)=恩を受けた人に返す
    ・恩送り(能動的)=恩を自ら第三者に贈る
    って、事だと思うよ!!

    そんな同義語で”情けは人の為ならず”って言葉もあるので聞いたことがあるでしょ??

    あっ、”情けは人の為ならず”って、現代では誤解されてる場合が多いけど、”情けをかけるのは人(他人)の為ではない”って事で、”情けをかけると自分の為になる”って意味だって知ってるかな??

    ”恩”って受けたら必ず返すのが人として当たり前のことだし、良いに決まってる。

    人は誰しも恩=善意を受けたら嬉しいモノ・・・その嬉しい思いをもっとたくさんの人に感じてもらえれば、皆が幸せな瞬間を過ごせるよね??

    でね、江戸時代では”恩送り”は一般的な単語だったらしく”恩送り”をする事が流行してたみたいで・・・今の日本人社会に根付く思いやりやおもてなしの精神はそこから始まっているのかもしれないね!!

    それでこのキーワードである”恩送り”に肯定的な人が多いけど、中には懐疑的な人も少なからずいるよね??

    それって現実的に善意って悪意ほど広まらないって事を知ってるからだと思うんだけど・・・社会人だとリスク管理マネージメントで必ず習うけど”人は悪い事は10人に言い、良い事は1人に満たない”・・・って、真実なんだよね!!

    悲しい事だけど、それを強く認識しすぎちゃうと、この作品って偽善的な印象しか受けないよね??

    ”どうせ、誰かに親切にしても何かが変わるわけじゃない”・・・そんなふうに諦めちゃうのも仕方が無い事だけど、本当にそうなのかな??

    例えば皆さんは作品をレビューしてる・・・実はこれも立派な”恩送り行為”なんじゃない??

    レビューをしたって金銭、社会的な見返りもない。
    でもそうした”無償の見返りを求めない行為”だからこそ、”恩送り”であって、皆さんは見知らぬ他人、そして社会の発展の為に立派な善意を行ってると思うよ!!

    でもね、そうは言ってもなかなかこの作品の内容への批判は払拭できないでしょ??

    そんな皆さんの批判を大まかに纏めてみると、
    ①善意であるがネズミ講である
    ②優しくしても殺されてしまったクライマックス
    に集中してる感じで・・・

    ではそれについて、
    1番のネズミ講批判は・・・良い事なら別にいいんじゃないの、って思ってたり??

    だってさ、○ム○ェイや言い方を変えたネッ○ビジ○ス的なマルチ商法じゃないので、別に強制じゃないし、財物などを取られるわけじゃないし、あくまでも本人の自由意思でやってる事だから問題ないでしょ??・・・と、いう事で1番の問題は終了っ(笑)

    それで2番が厄介なんだけど・・・監督が本当に主張したいテーマに大きく関連してて・・・この作品の主張したい事って、”恩送り”はあくまでも手法の一つであって、成果物(Deliverable)は”人の変革”なんだよね・・・って、何だかガンダムっぽくなっちゃった(笑)

    恩を贈られた人は見知らぬ第三者に恩を贈る・・・作中でハーレイくんが恩を贈った三人はまた元の姿に戻ってしまう。

    そりゃそうだよね!!

    だってさ、恩を受けても一時的には感謝こそすれ、それがなくなれば元の状況に戻るしかないよ・・・だって、本人自身が何も変わっていなんだから!!

    でね、それに気が付いた主人公は恩を贈る事で、彼らが閉じこもっているATフィールド・・・じゃなかった(笑)・・・殻を破ろうとしてフォローをし続けるんだよね!!

    その結果が同級生であり、ホームレスであり、先生の心の変革であったわけで・・・

    でもそうしたシーンは三人については主人公が死ななくても描写できるけど、彼の”恩送り行為”が社会に波及していった影響が表現し辛いよね??

    なのでちょいと破滅主義者的なミミ・レダー監督は、クライマックスで主人公を殺しちゃってあのエンディングが流れるシーンでローソクを持った大勢の人々を入れ込んだんだと思ってたり・・・って、原作は読んでないのであくまでも推測だけど??

    これって本当に小さな行いだけど、あれだけの人々の心を良い方向に変える事が出来た・・・それが本当に言いたい事で、目に見えなくても確実に人々の心の変革は進み、善意の連鎖は続いていく・・・それが例え本人が亡くなってしまってもね、って、感じじゃないのかな??

    この想いって決して宗教ではないし、個人主義の白人社会だからできた事でもない。

    そういう誤った後ろ向きな意識を個人個人が変えて、自分の思い込みという殻から抜けられた時、人類の文化は一歩前に進むことができるんじゃないのかな??

    ありゃりゃ・・・やっぱり面倒くさいレビューになっちゃったので、またフォロワーさんが減っちゃうね(泣)

    でも、良いんだっ・・・天邪鬼は天邪鬼らしく、相変わらずの私見と偏見レビューをし続けるのが宿命なのさっ!!

    最後に本作と『A・I』で、あんなに可愛い姿を見せてくれたハーレイくんの今の姿を・・・って、うわぁぁぁ~、見せられませんのでご容赦をっ(笑)

    それでEDの曲って良いよね~、なので添付っ!!
    【Youtube Jane Siberry ”Calling All Angels”】
    https://www.youtube.com/watch?v=tatx5-Eskc4

    中盤であっけにとられて、クライマックスで大泣きした・・・むう達でした!!

  • 原題:PAY IT FORWARD (2000) ※日本公開 2001年
    収録時間:136分

    若い内に観ておきたかった映画。
    少なからず影響を受けていたかも。
    若い時は荒れてたから映画を観る事もほとんどなかったけど…。
    善意を受け取ったら、他の3人に善意を渡す。
    その3人がまた他の3人に渡して行って…どんどん広まっていく。
    凄い発想だなぁと。
    ただ、まさかのラスト。
    自分を犠牲にしてまでの人助けって、結局のところどうなんだろう とこの年になって考える。

    ショーンという少年がデス妻のアンドリューに似てると思ったら、本人だった(笑)
    変わってないなぁー。
    母親役もどっかで見たなぁ、何だっけ…とググったら前に観た「セッションズ」の方だったのね。
    そして、DV父親役はボンジョビの人なんだ!?

    “原作者キャサリン・ライアン・ハイドは「ペイ・フォワード」誕生についてこう語っている。 治安の悪い町で車がエンストしてしまったハイドは、車に近付いてくる男2人に恐怖心を抱く。しかし男はエンストしてしまったハイドの車を快く修理してくれたのだった。そこから、この“善意を他人へ回す”という思考が誕生した。

    中学1年生になった最初の日、社会科のシモネット先生が出した課題は“この世の中を良くするためには何をしたらいい?”というもの。そして、トレバー少年が思いついた方法は“ペイ・フォワード”――人から受けた好意を別の人へ回す――というものだった……。”

  •  これ見るの,もう数回目。だってDVDもってるもん。
     『シックス・センス』でもいい味出していたオスメントくんが,ここでも主人公の中学1年生として登場してくる。愛くるしい顔だわ。
     だれか3人の人に善意を与えることで,次々とその輪が広がっていくという考え方。ネズミ講や不幸の手紙を逆手にとった発想だね。
     映画の最後は言えないけれども,武田鉄矢が「今朝の三枚下ろし」で曰く。
    「見返りを求めないことで,贈与は成立する」
    だそう。『世界は贈与でできている』からの紹介より。

  •  車が大破した記者にたまたま通りかかった富豪がポンと高級車をくれた。記者はなぜ彼がそんなことをしたのか調べようと動く。 
     そしてその4ヶ月前、「世界を変えるために君にできることは何か?」という社会科の宿題に一人の中学1年生の男の子が出した答えは、3人の良い行いをして相手に3人によい行いをして返し、その相手がまたそれぞれ3人に...という「ペイフォワード(次に渡せ)」というものだった。彼は手近な3人に良い行いをしようとするのだが...

     「ペイフォワード」は人々の性善説に沿っている。人に良心がなければつながっていかない。考え出した少年は「世の中をクソだ」と言いつつ、その性善説をどこかで信じている。宿題を出した先生は全然立派な人格者なんかじゃなくて深い孤独を抱えて、どこかで人に冷めている。この対比が面白い。
     この映画のラストについてはあまり好意的にとらえていない人が多いかもしれない。しかしこの映画のテーマは希望と絶望、孤独と絆が混在する現実の世界というものを描くことだから、あのラストは必然だったのだと思う。ただいいことしようと言ったらつながってきましたではなく、貧困、依存、暴力...そういった社会の闇の中でこのムーブメントが起こったからこそ、この映画は意味があるのだと思う。
     とはいえ、何となくストーリーがもっさりしていて、コメンタリーを見て改めてそういうテーマが伝わる感じなんでちょっともったいない気も否めない。


     この映画を見て何か社会の為にしたいという人がどれだけいるだろうか。この映画自体がペイフォワードのムーブメントであることを念頭に置くと、改めてこの映画の面白さに気づくはずだ。

  • 随分昔に、飛行機の中で偶然見た映画。

    たしかシックス・センスですでに有名になった直後のハーレイ・ジョエル・オスメントの作品です。事実上は彼が主演の映画ではありますが、脇をケヴィン・スペイシー演じる先生と、ヘレン・ハント演じる母親ががっちりと支えていて、演技的にもバランスの良い仕上がり。

    善意を受けたときに、それをくれた人にではなく、新たな人間に渡す、という考え方がすごく好きです。好意と善意の伝染というか。

    エンディングは、ネタバレしたくないので詳しくは書けませんが、涙なくしては見られなくて、でも、あのエンディングだからこそのメッセージ性なのかなとも苦く思います。

    奇をてらわない、誇張された展開もない、不必要に感情的な演技もない、淡々とした調子をオシャレに見せるような見栄も張らない、とても素直で正直な映画。心がささくれだったときに、咳を抑える胸湿布のように効きます。

    主人公の父親(アル中でだらしない、どうしようもない感じ)が、ジョン・ボン・ジョヴィです。彼、そういえばSATCでも、ダメ〜な役で出てましたね。色男だから、そういう役が映えるのでしょうか?

  • 「人を喜ばせることで、自分も救われる」。すごく簡単なことなのに、大人は複雑に考えて実行しづらくしてしまう。必要なのは、愛と勇気だけ。

  • 最初この映画を観終わった時、少年のラストはこれじゃなくても良かったんじゃないかという気持ちになった。でも、少年が純粋な善意で世界に挑んだ結果のこの理不尽さ。この理不尽さがラストあったからこそ、観終わった後、人は何の為に生きているのか考えることができたんだと、今は思う

  • 結構、実は、一人の力って、大きい。

  • ひとりの少年のアイデアが、世界を変えるんだ。

    中学1年のトレバーは、社会科の授業中に、担任のシモネット先生から、

    「もし、君たちが世界を変えたい、と思ったら、何するの」と問い掛けられた。

    いろいろ考えた末に、トレバーはあるアイデアを思いつく。

    それは極めてシンプルかつユニークなアイデア Pay it forward だった。

    勇気を出せば誰もが、すぐに実行できる、簡単なことなのだ。

    ところが母親をはじめ大人たちは、なかなか行動ができない。

    そのアイデアは、他人から受けた厚意をその人に返すのではなく、

    まわりにいる別の人へと贈っていく、という奇想天外なものだった。

    しかし、やがて、トレバーの考えたアイデアが広がっていき、

    本当に世界を変えるかもしれない可能性が出てきた。

  • オスメント

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