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- / ISBN・EAN: 4547462057808
感想・レビュー・書評
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誰も死なないはずだった強盗計画。から始まっていく物語。
ひとつの歪みがどんどん悪い方向へ転がっていく。
と言うのは表向き。
結局、この家族の歪みはもっとずっと昔から始まっていて、あの強盗計画は風船が弾けるキッカケだったにすぎないわけだ。
それにしても、家族一人一人が抱えてきたであろう哀しみ孤独が全然描かれていない。
特に父親。
まぁ、フィリップ・シーモア・ホフマンの相変わらずの美しい演技が観れたから良しとする。 -
フィリップ・シーモア・ホフマンの演技力に脱帽。
演技力で引き込まれてしまう俳優さんのひとり。
もう彼の作品は観る事ができないのですね…
とても、とても惜しい俳優さんを亡くしてしまいました。
そしてイーサン・ホークのダメ弟っぷりも見事!
本当にこういう人物かと勘違いしてしまうほどです^^;
ある兄弟が、親の宝石店に強盗に入るという計画を立て、
その日を境に転落の一途を辿るという、どうしようもない映画。
弟を利用する事しか考えていない兄と、気が弱くダメダメな弟。
はー……もう気が滅入るわ。でも面白かった。 -
どこまでも最悪の展開だ。
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2007年公開。
ニューヨークに住む会計士のアンディは、
離婚し娘の養育費にも困っている弟のハンクにある提案を持ちかける。
それはなんと、実の両親が営む宝石店への強盗計画だった。
そして運命の決行の日。犯行時間は土曜日の朝7時58分。
しかし最悪の誤算から二人は次第に追い詰められていく…。
フィリップ・シーモア・ホフマン、イーサン・ホーク、アルバート・フィニー、マリサ・トメイによる戦慄のサスペンスです。
監督は『狼たちの午後』『オリエント急行殺人事件』『十二人の怒れる男』の
巨匠シドニー・ルメット。
全編に漂うなんとも息苦しい緊張感。
破滅へのカウントダウンを歩む家族の崩壊。
さすが80歳を越えるベテラン監督だけに
重いテーマを飽きさせることなく
ハラハラドキドキを持続させる構成力はお見事!
時間軸をうまく使いながらの見せ方が上手い。
誰も傷つかずに終わるハズのありふれた強盗事件は
いくつかの誤算から
やがて不幸のスパイラルを生み出していく…。
追いつめられていく主人公アンディを演じたフィリップ・シーモア・ホフマンを筆頭に、演技派揃いのキャスト陣がとにかく素晴らしい熱演を見せてくれます。
深い余韻を残すラストと共になんとも重厚な作品ですが
久々に上質なサスペンスを観たという思いです。
冒頭に出てくる重要なキーワードを見逃すなかれ! -
「え? この人は」と驚くシーンがいくつも。細切れで、視点の人物を変えた場面が組み合わさせているので、答え合わせをしながら見ているようで余計に印象深かった。
最悪に展開していくが、それぞれの人物がうまくえがかれているので、そりゃそうなるよなと納得する。 -
流石シドニー・ルメット。衰え知らずの晩年の傑作。何かに突き動かされるように破滅に向かう兄弟の姿は「狼たちの午後」にも通じるが、そのエネルギッシュさはそれ以上にも思える。時間軸を上手くずらしながらすすむプロットといい、犯罪の綻びの端緒から終盤の怒涛の展開といい、最後まで固唾を飲んで見入ってしまった。フィリップ・シーモア・ホフマンとアルバート・フィニーの父子の確執と描き方も秀逸。イーサン・ホークの弱気で甲斐性なしの弟役も似合ってて良い。
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負の連鎖がどんどん繋がっていく様子には見ていてとても引き込まれました。
フィリップ・シーモア・ホフマンの演技とシドニー・ルメットの演出さすが...!といった感じでしたが、
最後の最後で行き着いたところには破滅しか無いのが見ていて辛かったです。 -
フィリップシーモアホフマン!