寺尾隆吉のおすすめランキング

プロフィール

1971年名古屋生まれ。東京大学大学院総合文化研究科博士課程修了(学術博士)。メキシコのコレヒオ・ デ・メヒコ大学院大学、コロンビアのカロ・イ・クエルボ研究所とアンデス大学、ベネズエラのロス・アンデス大学メリダ校など6年間にわたって、ラテンアメリカ各地で文学研究に従事。政治過程と文学創作の関係が中心テーマ。現在、フェリス女学院大学国際交流学部教授。
主な著書に『フィクションと証言の間で―現代ラテンアメリカにおける政治・社会動乱と小説創作』(松籟社、2007)、『魔術的リアリズム―20世紀のラテンアメリカ小説』(水声社、2012)、主な訳書にエルネスト・サバト『作家とその亡霊たち』(現代企画室、2009)、オラシオ・カステジャーノス・モヤ『崩壊』(同、2009)、マリオ・バルガス・ジョサ『嘘から出たまこと』(同、2010)、フアン・ヘルマン『価値ある痛み』(同、2010)、フアン・カルロス・オネッティ『屍集めのフンタ』(同、2011)、カルロス・フエンテス『澄みわたる大地』(同、2012)、ギジェルモ・カブレラ・インファンテ『TTT トラのトリオのトラウマトロジー』(同、2014)、ホセ・ドノソ『別荘』(同、2014)、グレゴリー・サンブラーノ編『ゴンサロ・ロハス詩集(アンソロジー)』(同、2015)がある。

「2015年 『怒りの玩具』 で使われていた紹介文から引用しています。」

寺尾隆吉のおすすめランキングのアイテム一覧

寺尾隆吉のおすすめ作品のランキングです。ブクログユーザが本棚登録している件数が多い順で並んでいます。
『ラテンアメリカ文学入門 - ボルヘス、ガルシア・マルケスから新世代の旗手まで (中公新書 2404)』や『別荘 (ロス・クラシコス) (ロス・クラシコス 1)』や『奪われた家/天国の扉 (光文社古典新訳文庫 Aコ 10-1)』など寺尾隆吉の全41作品から、ブクログユーザおすすめの作品がチェックできます。
※同姓同名が含まれる場合があります。

ラテンアメリカ文学入門 - ボルヘス、ガルシア・マルケスから新世代の旗手まで (中公新書 2404)

278
3.73
寺尾隆吉 2016年10月19日 Amazon.co.jpで見る Amazon.co.jp

感想・レビュー

漠然と読んでいたラテンアメリカ文学が整理されると、いろいろと目からウロコ。G・マルケスの百年の孤独が、当時のラテンアメリカ文学界にない土着の民族性を協調し... もっと読む

別荘 (ロス・クラシコス) (ロス・クラシコス 1)

246
3.92
ホセ・ドノソ 2014年8月5日 Amazon.co.jpで見る Amazon.co.jp

感想・レビュー

鉱山から採掘される金を叩いて金箔に加工したものを輸出することで莫大な財を成したベントゥーラ一族は毎夏使用人を引き連れ、マルランダと呼ばれる原野に築かれた別... もっと読む

奪われた家/天国の扉 (光文社古典新訳文庫 Aコ 10-1)

171
3.72
コルタサル 2018年6月8日 Amazon.co.jpで見る Amazon.co.jp

感想・レビュー

著者の出発点と言われる短編集『動物寓話集』新訳、 全8編。 作風は 日常にあるものを日常にないものと融合させる表現技法、 マジックリアリズムにカテ... もっと読む

街と犬たち (光文社古典新訳文庫)

125
3.94
バルガス・ジョサ 2022年6月14日 Amazon.co.jpで見る Amazon.co.jp

感想・レビュー

南米ペルー・リマの全寮制軍人学校を舞台にした小説。著者の体験をもとにしているらしく、時代は1950年代前半と思われる。主な登場人物は最上級生にあたる16~... もっと読む

魔術的リアリズム: 20世紀のラテンアメリカ小説 (水声文庫)

94
4.33
寺尾隆吉 2012年10月1日 Amazon.co.jpで見る Amazon.co.jp

感想・レビュー

 ラテンアメリカ現代文学の代名詞でありながら、その定義がいち読者にはもう一つ分かりづらい「マジックリアリズム」をラテンアメリカ諸国の文学史のみならず歴史を... もっと読む

境界なき土地 (フィクションのエル・ドラード)

90
4.11
ホセ・ドノソ 2013年7月1日 Amazon.co.jpで見る Amazon.co.jp

感想・レビュー

ドノソである。あの「夜のみだらな鳥」の。 その昔、たき火をするときの焚き付けの古新聞で目にとまった筒井康隆の署名記事。そこで紹介していたのが「夜のみ... もっと読む

孤児 (フィクションのエル・ドラード)

85
4.35

感想・レビュー

ホセ・ルイス・ブサニチェ著『アルゼンチンの歴史』(1959)のなかに、フランシスコ・デル・プエルトなる人物に関する次のような記述がある。 「一五一五... もっと読む

100人の作家で知る ラテンアメリカ文学ガイドブック

83
3.80
寺尾隆吉 2020年3月31日 Amazon.co.jpで見る Amazon.co.jp

感想・レビュー

https://elib.maruzen.co.jp/elib/html/BookDetail/Id/3000089006 もっと読む

対岸 (フィクションのエル・ドラード)

78
3.57

感想・レビュー

シンプル・コルタサル。岩波文庫に入っている一番おいしいところを先に読んでしまっていると「若い」感じはする(入れ替わりのモチーフの現れ方など)けれど、最初か... もっと読む

疎外と叛逆ーーガルシア・マルケスとバルガス・ジョサの対話

74
4.33

感想・レビュー

三部構成。  ●1967年9月に行われた、39歳のガルシア=マルケスと(百年の孤独発表後)、31歳のバルガス=リョサ(緑の家を出した後)の対談の記録。 ... もっと読む

澄みわたる大地

71
4.00

感想・レビュー

メキシコシティに集うあらゆる階層の人々を通してメキシコ近代史がなぞられる。 貧農の生まれだがメキシコ革命に乗り銀行家となったフェデリコ・ロブレス、処刑され... もっと読む

嘘から出たまこと (セルバンテス賞コレクション)

66
4.00

感想・レビュー

最初のエッセイ「嘘から出たまこと」が素晴らしい。この部分だけでも買う価値がある。小説、フィクションの本質を見事に捉えて提示している。 「(小説は、)単... もっと読む

崩壊

64
3.44

感想・レビュー

なんとなくとっつきにくそうなイメージがあって何年も敬遠していたが、いざ読んでみるととてもリズムが良く、読みにくいどころか全くページから目を離させてくれない... もっと読む

八面体 (フィクションのエル・ドラード)

64
3.83

感想・レビュー

「ラテンアメリカ短編集」にボルヘスとコルタサルがいなかったので図書館で借りた。 8つの短編が収録された短編集「八面体」と、短編集「最終ラウンド」のなかか... もっと読む

TTT: トラのトリオのトラウマトロジー (セルバンテス賞コレクション) (セルバンテス賞コレクション 13)

52
4.17

感想・レビュー

日本に翻訳される前に「三頭の淋しい虎」という題名だけが紹介されていたキューバのカブレラ=インファンテの小説が翻訳された。 原語題名の「三匹の淋しい虎」は... もっと読む

場所 (フィクションのエル・ドラード)

44
3.00

感想・レビュー

ドアを開けると部屋が現れ、もと来たドアは閉ざされる。開けたドアの先には同じような部屋が現れ、その先のドアを開けると再び同じような部屋が現れる...。男はな... もっと読む

ただ影だけ (フィクションのエル・ドラード)

37
4.00

感想・レビュー

舞台はニカラグア。一族独裁を引いていたソモサ政権終盤の内乱期、ゲリラ軍に捕縛された元ソモサ派の男の裁判を巡り、ニカラグアの社会情勢が書かれる。 この... もっと読む

ロリア侯爵夫人の失踪 (フィクションのエル・ドラード)

36
3.67
ホセ・ドノソ 2015年7月1日 Amazon.co.jpで見る Amazon.co.jp

感想・レビュー

中編。佳作。艶笑。 バタイユの小説ほどに沈着な思索はない、 バルガス・リョサ「継母礼讃」ほどに美学的ではない、 ドノソのポルノはただただ品がなく下卑... もっと読む
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