「海外小説」部門は2016年5月1日~2017年4月30日の期間に国内で発売された作品から5タイトルのノミネート作品を選出。その中から読者の投票によって大賞が決定しました。

海外小説部門大賞
メダル

アウシュヴィッツの図書係

集英社

アントニオ・G・イトゥルベ著/小原京子訳さんからのコメント

アントニオ・G・イトゥルベ著/小原京子訳 著者:アントニオ・G・イトゥルベさんコメント
アウシュヴィッツ絶滅収容所にあった小さな図書館のことを知ったとき、私はひどく驚き、こんなことを可能にした人々への称賛を、皆と分かち合いたいという気持ちに突き動かされました。彼らのうち、31号棟にいたひとりが、10代の図書係だったディタ・クラウスです(彼女は現在88歳で、いまも彼女とは連絡をとりあっています。これは私の平凡な人生の中でもとくに素晴らしいことです)。

この本は彼らへの賛辞であり、読書そのものへの賛辞でもあります。日本の皆さんがこの物語に関心を抱き、愛してくださることに、本当に感動しています。責任、共感、それぞれの多様な人生への想像力…こうした人間の本質的な面において、私たちの間に国境や言語の壁は存在しないということが、またしても証明されたのです。

ブクログ大賞に対し、感謝と喜びの意を表します。読者による賞というのは、私にとって非常に価値のあることです。誠にありがとうございました。

翻訳者:小原京子さんコメント
私が翻訳した『アウシュヴィッツの図書係』が、読者投票によって、ブクログ大賞の海外小説部門賞を受賞したことを、心から嬉しく思います。本の魔法に助けられて、理不尽で悲惨なホロコーストを生き抜いた少女ディタの物語が、時空を飛び越えて日本まで届き、今はイスラエルの海辺の街で暮らすディタ・クラウスさんもきっと喜んでいると思います。2017年夏 マドリードより

アントニオ・G・イトゥルベ著/小原京子訳

ブクログ大賞スタッフからのコメント

第二次世界大戦中の逸話をもとにした小説、『アウシュヴィッツの図書係』がブクログ大賞海外小説部門を制しました!本とその豊かな世界を死守しようと試みる少女たちの雄姿を描くことで、劣悪な極限状況の中でも失われない本の価値、人間性の価値を示す作品です。小さな英雄たちと、本の意味を描いたこの作品にも多くのコメントが寄せられました。大賞をきっかけに、多くの方々の目にふれることを願ってやみません。ブクログ大賞受賞、おめでとうございます。

投票してくれた皆さんからのコメント(一部)

  • 訳者の豊かな人間性と、多角的感性が言の葉に宿り、本の素晴らしさを伝えている。(HIT さん)
  • 本の持つパワーを新ためて認識させられた!(スーザン さん)
  • 生きていくうえで本がどれだけの力を私たちに与えてくれるのかがヒシヒシと伝わってきます。特に若い人たちに読んでもらいたい作品です。(あささぼてん さん)
  • 極限の状況の中での人間模様を描くヒューマンドラマと思うから。(Luna さん)
  • 本の表紙からは想像がつかない内容です。アウシュビッツ強制収容所の様子が、生々しく伝わってきます。 今、戦争をけしかけている人たちに読んでもらいたい。 戦争は二度と起こしてはいけない事を学んでもらいたい(ムカりん さん)

関連するリンク

近日、受賞者インタビュー公開します!乞うご期待!
ツイートする