主人公は、交通違反を取り締まっていた最中の出来事がきっかけで、収賄疑惑をかけられ、首にされた警察官です。その濡れ衣を晴らす為、原因となった交通違反者を執念で探し出すが、その追跡中に隕石が落下してきて目の前でその人物が死んでしまう…。身元を頼りにその人物の家に乗り込むと、そこで殺人事件が起きる、という前代未聞の始まりです。
泡坂さんの作品は、とにかく文章が達人技で素晴らしいです。推理小説家として日本推理作家協会賞を、小説家として直木賞をとり、手品師としては自らの本名を冠した厚川昌男賞が存在し、紋章上絵師という江戸時代から続く職人でもあるという、多芸多才な方です。 その多芸多才ぶりが、小説というエンターテイメントのなかに最も馴染んでいるのが『乱れからくり』という作品だと思います。
稚気溢れる仕掛けあり、江戸時代から延々と続く玩具屋という歴史も絡めてあり、時代的にも空間的にも広がりのある極めて贅沢なミステリーだと思います。この様なミステリーはなかなか無いと思います。
第二次世界大戦中の中国で石仏を研究する日本人学者が主人公です。彼はそこで美しい女性と出会いますが、前線からは遠かった村にも徐々に戦争の影は近づいて来ます。途中で年老いた主人公の回顧パートが入るんですが、若き日の恋、情熱、学究的興味、民間伝承とそれを排撃する政治思想、そこにミステリ的興趣とトリックが加わるんですから、何重写しになっているかわかりません。しかもそれが全くくどくない。
これは中短篇集なので他の作品も入っています。ことに印象深いのは「方壺園」ですね。唐王朝の文人趣味を前面に打ち出しながら、ミステリとしては純然たる密室トリックものという、実に味わい深い小説です。
この作品の好きな点は、一言でいうとSF的イマジネーションに溢れているところです。SFというのは、理論的裏づけが自分にないという以上に、SF的イマジネーションの裏づけが無いですから、その絵を見せられると感動します。他にもSF漫画は好きですが、その中でも鶴田謙二の『スピリットオブワンダー』が大好きです。『世界の合言葉は水』とは、理論的裏づけはともかくとして、SF的イマジネーションを絵にした面白み、という部分で共通していると思います。
これはピンボールに懸けた青春マンガです。青春小説というものには、成長ですとか、何かに夢中になるというファクターは自分の小説の中では、必要だと思っています。ですが、それがメジャーなものである必要は無いですよね。僕は、主人公が成長のために通過するものとして、ミステリーを設定しています。ミステリーを通して、主人公が成長していくという青春小説を書いているつもりです。そういう同じ成長を描いた作品を作っている上で、、主人公が懸ける物としてあえてピンボールというマイナーなものを選んでいるという点にシンパシーを感じます。
本当に好きです!映像もストーリーも綺麗でしたし、魔法の見せ方が素晴らしかったです。一見すると、現実が辛いが故に、妄想の世界へ逃避する可哀相な少女のお話しですが、本当に魔法の世界をだと思わせる点が一点だけあります。その一点があるが故に、現実のお話か妄想のお話なのかの区別がつかないというのが、本当に素晴らしいと思います。
(ネタバレになるので、どの場面かは内緒)
もともと原作のファンでした。仕掛けが巧妙なミステリーです。ファンとしては、映像化できないだろうと思っていましたが、たまたま編集者さんが同じでしたので、映像化の企画書を見せて頂いた際、「出来るね!」となりまして。で、実際これがどう映像になるのか…と思いながら映画を観てみて、「出来た!!」と思いました(笑)。
ブクログユーザーに向けて一言
作品を読んで頂ける事が自分の支えになっています。これからも精一杯頑張るので、楽しんで頂けると嬉しいです。
史上最恐の高額バイト!?時給1120百円!?
時給11万2千円!想像を絶するほど高額のバイト料を目当てに、10人の男女が、謎の施設・暗鬼館にやって来た。バイトの内容は「7日に渡る心理学の実験」に参加すること。実験のルールは極めてシンプル。ここで体験する「不隠当かつ非論理的な事件」を解決するだけだ。うまくいけばたった7日で億万長者になれる!夢のような話だが、この見るからにあやしげな屋敷で彼らを待ち受けていたのは、夢は夢でも、悪夢だった。実験開始1日目。いきなり、参加者のひとりが死体となって発見され、皆はパニックに。そこで明らかにされたのは過酷なデス・ゲームの全貌と、世にも恐ろしいボーナスだった…!
原作は、「このミステリーがすごい!」第1位(2010年/作家別)米澤穂信の、ミステリーファンの間でも傑作!と絶賛されている代表作。
監督は、『リング』でおなじみのキング・オブ・ホラーと謳われる世界が認める奇才・中田秀夫。
© 2010「インシテミル 7日間のデス・ゲーム」製作委員会


