Girl With a Pearl Earring

著者 :
  • HarperCollins
3.73
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本棚登録 : 15
感想 : 7
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  • Amazon.co.jp ・洋書 (288ページ)
  • / ISBN・EAN: 9780007232161

感想・レビュー・書評

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  • フェルメールの「真珠の耳飾りの少女」がどうやって生まれたのかについて残された資料などをもとに作られたあくまでもフィクション。ひとつの絵からこれだけ想像できる想像力はすごい。暗喩的なシーンや時代独特の貞操観念など退廃的な雰囲気もありつつ当時のオランダの様子を描いている。フェルメールの他の絵についてもストーリーがある。

  • 人生でやりたいことリストのひとつ
    Den Haagのマウリッツハイス美術館で
    真珠の耳飾りの少女を見た。

    1時間も2時間も見つめていた。
    FF10のリュックに似てるところから惹かれて。

    恋してしまったように綺麗
    黒字に浮かび上がる光

    この絵は
    真珠がないと成り立たないし
    青いターバンと黄色の主旋律がなくても
    成り立たない
    余分なものもない

    上手く書けた手紙とか
    上手くまとまったインスタのように
    収まりが美しい絵

    ゴーギャンの我々はどこから来てどこへ行くのかと並ぶ取り憑かれた作品

    でも好きなものは理由なんて説明できないから好き
    猫の美しさを120%具現化できたらいいのにと思うけど、この絵は"若い" "美しさ"を120%具現化できている。
    透き通るような白肌ぬく肌、
    ほんのり色づく頬、
    瑞々しい唇、
    純粋な、好奇心のある眼差し、
    抱きしめてキスしたくなる
    光の中の少女に恋をしてしまう

    この本を読んで、さらにこの絵のストーリーが深くなった。感謝したい。

  • Lexile measure: 770L
    ATOS Book Level: 5.4
    Word Count: 68445

    BNC-COCA-25
    98%: 5000 word families
    99%: 6000 word families
    99.5%: 8000 word families
    Off-List: 2.73

  • フェルメール画「真珠の耳飾りの少女」を元にして描かれた中編小説。画そのままの静謐で透明な雰囲気の中に、きらりと光る真珠が添えられている。この物語を読んだあとに、画を観ると、あぁ、そんなストーリーがbehindにあったんだなぁと納得してしまう(完全フィクションだけど)。

    物語は、奥ゆかしく聡明な少女Grietが、住み込み召使いとしてフェルメール家に奉公に出されるところから始まる。5人の子供たちに囲まれた邸宅で、心細い思いをしながら懸命に働くGrietだが、物静かで穏やかなMaster(主人=フェルメール)のことが気になって仕方ない。Grietに課せられた重要な仕事の1つは、フェルメールのアトリエの掃除。描きかけの絵のシーンを乱さぬように細心の注意を払って掃除するGrietに、フェルメールは自分の絵の具の準備をする仕事もまかせるようになる。一方、Grietが使いにいく肉屋の息子はGrietに気があるようで、二人の間の関係も徐々に微妙なものになっていく。そんな時、フェルメールは、Grietをモデルに絵を描くことになる。密かに慕うMasterと二人きりになる瞬間、彼の目が、自分の目を捉えて離さない時間、それはGrietにとって至福の時であったが、フェルメールの妻や子は、そんな二人の間に流れる空気に気づいており…。
    英語はとてもシンプルで、非常に読みやすいです。一枚の絵からこんなストーリーを作ってしまう著者のイマジネーションに脱帽。ちなみに、フェルメールの他の絵のストーリーなんかも時々でてきて、「あぁ、この絵にはこういう背景があったのか」と思うと、画を観る視点がかわって、面白いですね。映画化されているので、映画もぜひ見てみたい!
    An exquisite story with extraordinal tranquility, just like the painting of Vermeer. After the quietness, you will see the light reflected in the pearl.

  • 後半からおもしろくなった。最後はこんな風に終わるのかぁ…と納得した。映画をちらっと見たけど、もう一度見直したいな。
    For me, it's a beautiful novel with light grey and blue colour.

  • この絵を今年見に行くかもしれないことになったので突然読んでみた。くどくど描写するわけではないけど、登場人物達の「女」な感情がどろどろ漂っている、湿度の高い小説。色が鮮やかなので映画にしたくなる気持ちが分かる。何となくまだ見ていなかったけど、スカーレット・ヨハンソンはグリートに間違いなくぴったりだし、フェルメール役がコリン・ファースだなんて気づいていなかったし、早速DVDを借りてこねば。

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