The BFG

著者 :
  • Viking Books for Young Readers
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本棚登録 : 158
感想 : 14
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  • Amazon.co.jp ・洋書 (224ページ)
  • / ISBN・EAN: 9780142410387

感想・レビュー・書評

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  •  イギリスの児童作家として有名なRoald Dahl氏の作品。
     孤児院で暮らすSophieは、ある晩巨人の国に誘拐されてしまう。誘拐した巨人は、実は、気が優しく人間の言葉がちょっとわかるBFG(Big Friendly Giant)。聞くと、巨人の国ではBFG以外は人間の子供を餌にして食べているという。他の巨人たちはまたぞろ英国の子供たちを借りに行く計画をしているという。SophieとBFGは協力して子供達を巨人の手から救おうとするが。。。

    ・・・
     みなさんは幽霊とかUFOとか、出会ったことありますか。
     私は、霊感や運はないけど、ちょっとした霊体験とUFOは経験したことがあります。幽霊というか、飼い猫が死んだとき、夜中に猫の叫び声で目が覚めました。翌朝歩いて5分ほど離れたご近所から電話が入り、オタクの猫ちゃんみたいなのが死んでいると連絡が。迎えに行くとうちの猫が車にひかれて死んでいた。夜中の声は絶対うちの猫のだと確信しました。
     UFOは、高校の物理の時間にクラス全員で目撃しました。先生のことをなめ切った学校だったが、ある一人が「UFOだ」と叫びだし、わらわらと生徒が窓際に集まりだす。いつもの学級崩壊かよと私も窓の外を見ると、確かに光の点が2つ3つ。止まったままだったが急に鋭角に上とか左とかに直線を描くように動くのを見ました。
     見間違いとか錯覚とかいろいろ言われたら否定のしようもないけど、上に挙げた異世界との出会いは(まあかわいいものですが)そこまで恐怖はありませんでした。

     導入が長くて済みません。
     本作は人間と巨人という異物との邂逅がモチーフとなっています。私の異物との邂逅はしょうもないものでしたが、主人公のSophieも恐怖などはありません。子どもの話ですからねえ。やはり子供というのは柔軟というのか、他者を受け入れる素地が沢山残っているのですね。

     さて本作の素敵なところはやはりSophieとBFGとのかわいいやり取り。ネタバレで申し訳ないのですが、私が一番好きなのは、人食い巨人の横暴を止めるためにSophieとBFGがうんうん考えて、結局エリザベス女王に話せば何とかなる、と二人で納得してしまうところ。その単純さが可愛らしいじゃないですか!この作品はそうしたあどけなさの残る子供の描写がとても素敵です。

     子どもが素直なら英語も素直だろうと思うと、英語はちょっと癖があります。BFGの設定は英語を独学した巨人(というか巨人は義務教育とか学校がない)という設定なので、微妙におかしい英語を喋るのです。英語版を読むとそこに読みづらさを感じます。例えば人間はHuman Beanとか(人間Human Beingと言いたいのですが、巨人からしたら人間は餌なので、さしずめ人間豆とでも訳すのでしょうか)。ヘリコプターはBellypopperとか。
     また複数の語をくっつけた合成語が頻繁に使われているのですが、これも慣れないと読みづらい。頻出するのはFleshlumpeater。これは他の巨人の名前です。分解すればFlesh(肉)/Lump(塊)/Eater(食べる人)なので、意訳すれば丸呑み巨人とかでしょうか。
     単語もやや難しめに感じましたが、日本語教育を受けていないうちの娘に言わせると小学生3年くらいで普通に読めたそうです。。。はい、あなたに追いつけるようにおっさん頑張りますよ。

     もう一つ書いておきたいのは、児童書でもすでに見え隠れするイギリスの歴史や文化。チャールズ1世の首を切った剣が王宮に残っているとか(BFGが食事に使うという・・・)、BFGが最後に文字を習い、最終的にチャールズ・ディケンスとシェークスピアを読破するとか。また、上にも書いたように、困ったことは女王に相談というSophieの思考も、国民からの人気の高さに裏打ちされているのだろうとか思いました。

    ・・・

     本棚整理中につき、中学生の娘がかつて読んだものを処分する前におっさんが読んだものです。200ページ程度と分量や内容の易しさからリーディングの練習には中々良いのではないでしょうか。私は一日40分程かけて毎日15ページくらい読んで14/日くらいで読了でした。所々で知らない単語を拾って単語力増強に努めました。英語に自信がない人などはNetflixなどで先に映画を見てから挑むと少しハードルが下がるかもしれません。


  • 夢を瓶の中に集めてるかと思いきや、人間を豆扱いしてバリバリ食ってたり…ファンタジックで優しい物語の中に残酷なシーンをしれっと盛り込むスタイルのロアルドダール。好き。
    子供向けなのでめっちゃ英語読みやすい。BFGのしゃべる文法が間違ってたり、造語が多かったりするから、そこらへんだけちょっと難解。

  • 読了。144WPM。

    この作者は造語が好き。英語ネイティブではない私は、その遊び心が理解できない。分からない単語はすっ飛ばして、勢いで読み切るべし!

    洋書多読ビギナーにはオススメしないかなぁ。

  • YL: 5.0-6.0
    36,928語

    総語数:5,211,925語
    総冊数:447冊 (2015.4.3/10歳8ヵ月)

  • 720L
    36928words

  • う〜ん、、、。人食い鬼の話でまずあまり気持ちの良くない話だというのもあるのだろうが、なかなか心からは楽しめなかった。また、主人公のBFGの英語は造語も多いし、そもそも学校に行ったことがなく自分で学んだ独自のスタイルの言葉遣いであるためか、わかりにくくややとっつきにくかった。
    この本が書かれたいきさつについて最後書かれているのだが、それは微笑ましかった。
    一番のお気に入りのシーンは、後半、地図にない世界に突入して行くパイロットたちのシーンかな。
    初めてこれだけ同じ作者の本をいっぱい読んだのだが、やはりそうすることで見えてくるものもあり、のんびりこういった読み方をして行きたいと感じた。

  • 借りて読んだ
    児童書なのにメッセージ性が強いように感じてすげぇ!ってなった

    自然界では誰でも食べたり食べられたりして当たり前。それなのに、巨人たちが人間を捕食してるからって、どうしてそれが悪になるのか。他の動物たちは食物連鎖の中で生きてるのに、人間が食べられるのは嫌、なんて、おかしいんじゃないか。って物語中でもBFGが言ってた。
    そういう批判もなかったかのように、最後には巨人たちは捕えられ穴の中でまずい野菜だけを与えられて飼われているような見せ物のような状態になってしまってハッピーエンド調で終わる。けど、わざとそうすることによって人間中心の考え方に対する批判がもっと強調されてるんじゃないか。読者に「ん?待てよ?」って何か疑問を残すような終わりかた。

    巨人たちがそういう結末になることを納得させるような形で、わざと、巨人がBFGをいじめるシーンをさしはさみ「こいつらは乱暴で悪い巨人たちですよ」っていうのを意図的に示したとも思う。

    もちろん、こういう人間中心の社会に生まれて、そういう生活から脱却できんのかよって言われたら無理に決まってるけど。現実世界でだからどうする、とかいう話ではないんだけどさ

  • 学校の先生がクラス(2/3年生)で読み聞かせをしてくれた本。
    とても面白かったらしく、うちの子供は先に結末を知りたいがために、私におねだりし購入。
    最後の部分(先生がまだ読んでいなかった部分)だけを読んでいました。。

    • おさる家さん
      この人の本ってウーリーなんかにも結構置いてますよね。ストーリー面白そう!
      この人の本ってウーリーなんかにも結構置いてますよね。ストーリー面白そう!
      2011/11/15
  • ◎ YL : 6.0 ◎ 語数 : 36,928語 ◎ DAHL 

  • YL 6.4 / 36,928 words

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