Down River

著者 :
  • Minotaur Books
3.63
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本棚登録 : 21
感想 : 5
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  • Amazon.co.jp ・洋書 (386ページ)
  • / ISBN・EAN: 9780312945664

感想・レビュー・書評

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  • YL7.0 119,000w

  • 極上の心理サスペンス+謎解き。John Hart はやはり凄い作家だと思わせる。登場人物の誰しもが秘密や傷を抱えていて、それを隠す為の行動や発言をするけど、嘲笑うかのように死体が出てきたり事件が起きて、闇が表ざたになっていく。家族の絆すら問われる。ミステリーというジャンルに留まらず、文学と言ってもよいかもしれない。

  • 最後の30ページまであまり乗ってなかったのが正直な感想です。きっと主人公Adamに感情移入できなかったのが原因だと思います。でも最後は前回読んだものと同じく、派手ではないけど、やっぱり謎解きがおもしろかったのと、すごく作者の思い入れを感じたのでちょっと感動しました。

    きっとこれは男性の方が読んだほうが感情移入しやすいと思いました。でも、登場人物の性格はみなとても曲がった感じがないと思いました。みなそれぞれに自分の思う道を行っている。いいすぎかもしれませんが、へんなずるさがでてこない。土地柄を表しているのでしょうかね。内容が内容だけにご陽気な性格の人は出てこない。みなむっちゃシリアス。

    ネタバレになるので、いえませんが2冊読んで納得したのが、犯人設定の時にやる情報操作ってやつですか?なんといえばよいのか。表現へたですみません。犯人をこの人とにおわせるいろんなトリックが面白かったです。推理物は作者にだまされることではじめて楽しいのだと改めて気づかせてもらいました。

    英語はLast Child読んでいるときよりも意味が取りにくいなあと少しだけ思いました。Last Childよりも読むのに時間がかかりました。乗りもよくなかったのもあると思いますが。言葉も例えばsuicidal watchというのが最初?と思って、読んでいるうちに分かりました。

    でも、やっぱり人間の業を描いていて、すばらしいなあと思いました。人間は1元的ではない。楽しさも苦しさもすべてを受け入れて自分のなかでそれを大きくしたり、小さくしていきながら生きていくのだというメッセージを感じました。

  • 絶賛している人が多いので、自分の感覚がヘンなのかな、とも思ったのですが、なかには私と同じように感じている人がいて、ちょっとほっとする・・・。

    5年ぶりに故郷に帰ってきたAdam。
    Adamは5年前の殺人事件で、義母の証言により、容疑がかけられていた。
    実の父親も義母の証言を信じ、無罪となったものの、親子の確執が残り、世間の目から逃げるように故郷をあとにした・・・。
    Adamが戻ってきたのは友人からの依頼があったため。
    しかし友人は行方不明になっていた。
    町では原発建設のため、土地の買い上げがはじまっていたが、Adamの父親は土地を売ることを断固として拒否していた。
    そのため、推進派と衝突し、嫌がらせを受けていた・・・。

    <ネタバレ注意>
    そもそも「なぜ父親が実の子供を信じずに、義母の証言を信じたか」、しかもその証言を認めたのは、今回と同じsheriffじゃなかったでしたっけ?
    「DolfはAdamの父親をかばっているに違いない」とDolfの自白は信じないのに、なぜ義母の証言はそのまま採用されてしまったのかが疑問に残りました。
    あとDolfはいったい何のために自白したのか・・・。
    真犯人をそっちの線にMisleadingしようとしたのはわかるけど、動機が弱いような。
    あと、Dunnyの父親が拳銃自殺したエピソードも、物語に必要だったのか疑問。
    Adamはなんだかモテちゃうし・・・。

    日本の小説だと、田舎のお家騒動的なドロドロしたミステリーがありますが、アメリカでは珍しいのかな?
    最後の数十ページの謎解きは面白かったのですが、どうもストーリーや主人公に共感できなくて、なかなかのれませんでした。
    でも、めげずにLast Childを読みますw

  • 邦題は「川は静かに流れ」、アメリカ探偵作家クラブ賞受賞らしい。なんかのお勧め本番組で紹介されていたのを見て、読みたくなった。いつ買うかは未定。最近、購入したばかりなので。それが読み終わったら購入しよう。

    完読。なかなか面白かった。今年読んだ中で、一番。今のところ(5月31日現在)。

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