Dash & Lily's Book of Dares (Dash & Lily Series)
- Ember (2011年10月11日発売)
- Amazon.co.jp ・洋書 (288ページ)
- / ISBN・EAN: 9780375859557
感想・レビュー・書評
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○あらすじ
古本屋で本の合間に挟まっていた赤いノートを発見したDash。
「手掛かりを残しておくから、見つけたかったら次のページへ。
そうじゃなかったら、このノートは元の場所に戻すこと」
と書かれたそのノートに興味を持ち、手掛かりを探し当てた彼は、
最後の指示である自分の連絡先を残す代わりに、
同じように自分に繋がる手掛かりを残すことにするのですが…。
(あらすじは参考程度でお願いします。)
☆感想☆
クリスマスシーズンのニューヨークを舞台に、
一冊のノートを通じて繰り広げられる恋物語です<3
きっかけは、両親たちが旅行に出かけてしまい、
初めて兄と二人だけの淋しいクリスマスを過ごすことになったLilyが、
兄のLangstonの提案で(というか、態の良い厄介払い)
赤いノートに自分への手掛かりを残し、
彼女の理想の恋人探しを始めたことから始まります。
そのノートを見つけたのが、Dash。
Lilyの計画では、最初の手掛かりを探しあてたところで、
このゲームは終了、運が良ければその相手と会う…
だったのに、Dashが彼女の指示に従わず、
彼女の大事な赤いノートを持って行ってしまったため、
仕方なく、彼女は彼の残した手掛かりを探し始めることになります。
ニューヨーク中を駆け回り、お互いに手掛かりを探し、
赤いノートを行き来させながら、自分について語っていく二人。
相手に会ってみたいと思いながら、
自分/相手が好きなのは、ノートの中の自分/相手なのでは?
本当の彼女/彼が、自分の思い描いていた人と違ったら?
様々な想いを抱えながら、運命の時は突然やってきます。
ストーリーは12月21日から始まり、
DashとLily、両者の視点で交互に語られていきます。
Dashの視点をDavid Levithanが、
Lilyの視点をRachel Cohnが書いたそうです。
なんていうか…
すごくbookishな本だなぁっと思いました(爆
二人とも本好きだし、最初の舞台が古本屋ということもあって、
ストーリーの至る所に色んな本が登場したり、
Lilyの赤いノートがモレスキンなところがツボでしたw
(Dash曰く、moleなわけでもskinで作られたわけでもないのにmoleskine)
DashとLilyの出会いはノートなわけですが、
ただ出会いが特殊で、すぐに恋に発展するというわけじゃなく、
本当の相手と自分が思い描いている相手のギャップに悩んだり、
相手が本当はどういう人なのか理解しようとする姿が良かったです。
私は、DashよりLilyの風変わりで純粋で可愛いところが好きでした(爆
あと、Lilyの兄Langston、従兄のMark、お祖父ちゃんに叔母さん、
Dashの親友Boomerなどなど、とにかく魅力的な脇役が多いところも良かったです♪
英語的には…
簡単とは言えないけれど、続きが気になって仕方なかったので
とにかく読んだという感じでしょうか(爆
著者が二人いるので、二人の書き方にもちょっと差がある感じが…。
Lilyのシーンはすごく読みやすいんですけど、
Dashは言語好きなせいか(?)、使う言葉が難しいんですよね(苦笑
皮肉ってるところもあるし、表現が難しい気がしました;
David LevithanとRachel Cohnの共作は他にもいくつかあるんですが、
読みたいのは、「Nick & Norah's Infinite Playlist」
この「Dash & Lily's Book of Dares」にも、↑に繋がるものが登場していました
でも、今回読むのが大変だったので、
もう少しレベルアップしてからじゃないと辛そうです;