- Amazon.co.jp ・洋書 (176ページ)
- / ISBN・EAN: 9780440441588
感想・レビュー・書評
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○あらすじ
いつもケンカをしてばかりのKarenの両親。
ある日、父が家に帰らず、Karenたち兄妹は両親の別居、
そして離婚を告げられます。
どうしても二人の離婚を止めたい彼女は、
様々な方法で両親を仲直りさせようと頑張るのですが…。
(あらすじは参考程度でお願いします。)
☆感想☆
Judy Blumeの作品です。
タイトルに惹かれて、ずっと読みたいと思っていた作品だったので、
図書館にリクエストを出してみました☆
これまで、離婚した家庭の子供についての児童書は
色々と読んできましたが、離婚間近の家庭の様子を描いた作品は、
今回が初めてのような気がします。
両親の離婚を受け入れられず、
まだ二人を仲直りさせる方法があると信じて、
試行錯誤するKaren。
何が起こっても、期待を持ち続けていた彼女が、
自分の両親がもう修復不可能な状態になってしまったことを
受け入れざるを得なかった時は、
Karenが壊れてしまうのでは?と心配になってしまいました。
どんなに頑張っても、
ただ受け入れるしか方法のない時もあるんですよね。
Karenの兄妹もそうですが、
彼女の友達Valも、どうにか自分自身を納得させている姿が痛々しかったです;
Fudgeシリーズのように、
ユーモア満載でコミカルに描いているものとは異なり、
主人公の気持ちの変化が丁寧に描かれている作品でした。
「Then Again, Maybe I Won't」もそうですが、
重く暗いラストではなく、希望の持てる終わり方になっているので、
後味は悪くありません。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
毎日のようにケンカをしていたKarenの両親。
そしてある日、とうとうお父さんが家を出て行きます。
離婚しようとする両親を、Karenはなんとか仲直りさせようとするのですが…
リアル。
親や親戚の言動も、Karenの心の動きも、結局子どもには、黙って諦めること以外にできることはないんだってことも。
‘慣れ’が一番の救いだってことも。
へたに、希望や変な期待を抱かせるような作り事が書かれてないので、親の離婚を経験した子どもは、そのまま自分を重ねて見ることができるんだと思う。