The Story of Ferdinand

著者 :
  • Grosset & Dunlap
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本棚登録 : 43
感想 : 6
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  • Amazon.co.jp ・洋書 (32ページ)
  • / ISBN・EAN: 9780448456942

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  • Ferdinandという、コルクの木陰で花の香りをかいでいるのが何よりも好きな牡牛が主役。

    他の仔牛たちが飛んだり跳ねたりしていても見向きもしない。とはいえ、体だけは強靭に大きく育っていった。

    ある時、マドリードで闘牛としてたたかう牛を見つけるため、5人の奇妙なりをした男たちがやってくる。

    Ferdinand以外の牛たちはあいかわらず飛んだり跳ねたり頭突きしたり。Ferdinandは、自分が選ばれることはないだろうと安心していた。ところが。

    木陰のすずしい草のうえで休もうとしたところ、マルハナバチのうえに座ってしまう。

    「さあ、もしあなたがマルハナバチで、牡牛があなたのうえに座ってきたらどうする?」

    ハチに刺されたFerdinandは狂ったように大騒ぎ。それを見ていた男たちは、Ferdinandを気に入ってしまう。

    さて闘牛場にて万事準備は整い、いざ真剣勝負。
    ところが、Ferdinandは当然まったく戦意はなく、闘牛場の真ん中に座って、ご婦人たちが髪にさしている花の香りをかぐばかり。

    呆れた人間たちはFerdinandを元の場所へ連れ帰り、Ferdinandはもとの幸福を手に入れたのでした、というそれこそ牧歌的なお話。

    この話じたいも好きだけど、余白を活かした絵がすごく良い。牛や人間や花や木や建物などなどはかなり細部にわたって描きこまれているのだけど、それ以外は真っ白。その黒白のコントラストがほんとにすばらしい。

    初版は思ったより古く、1936年とのこと。日本では二・二六事件が起きた年だな。版元のあるアメリカ合衆国は世界恐慌真っ只中。Ferdinandを除く本作の牡牛たちさながら、これから戦争に向かいつつある頃。

  • Ferdinandは他の雄牛たちと違って、ひとり静かに過ごすのが好きでした。ところがある日、5人の男たちが闘牛のスカウトに来たとき、Ferdinandはひょんなことから最も荒々しい牛として選ばれてしまいます。マドリッドの闘牛場に連れられてしまうFerdinandはどうなってしまうのでしょうか・・・。この本が出版された1936年、内戦が始まったスペインでは発売禁止に、ドイツではナチスによって焼かれてしまったそうです。わが道を行く姿が不都合だったのでしょう。737wd邦題「はなのすきなうし」西題"El cuento de ferdinando"

  • モノクロの絵が美しい絵本。
    ディズニーの短編映画「牡牛のフェルディナンド(1938)」の原作。
    お話の舞台はスペイン。この作家さんのオリジナルなの?スペインで語られていた童話なの?

  • E

  • 米国公文すいせん図書A2(小学1年生レベル)ー12/15

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