Born a Crime: Stories from a South African Childhood

著者 :
  • One World
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本棚登録 : 113
感想 : 13
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  • Amazon.co.jp ・洋書 (304ページ)
  • / ISBN・EAN: 9780525509028

感想・レビュー・書評

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  • Probably the only book so far that I recommend enjoying in audio rather than paper. I've never binge-watched TV shows, but I think I know how that feels after bing-listening this book. It's too good a story to stop.

  • 毅然として権威に挑む、彼の母親の勇気とバイタリティに圧倒される。著者の語り口が明晰でユーモアに溢れ、最後まで引き込まれて読める。

  • アパルトヘイトは世界史の教科書で読んで知ったので昔の話のように勘違いしていたけど、自分と歳が一つしか違わない人がアパルトヘイト下で生まれ育っていることに衝撃を受けた。
    内容はTrevor Noahの自伝。アパルトヘイトやそれに由来する数々の人種差別も衝撃的だけど、国の弾圧、近所からの孤立、貧困、DVの父親と言った絶望的な環境が描かれているけど、一貫してどこか前向きで高潔な雰囲気が漂うのが不思議。こんな環境でも思春期のドキドキや友人と悪巧みするのは万国共通なのか。世界的コメディアンとして活躍するだけの超絶ポジティブ思考があるのだろうけど、それもこれも彼の母の存在なくしては語れない。

    友人に勧められて英語で読んだけど、確かに平易な言葉で一つ一つの章も短く読みやすかった。

  • じっくりと、長い時間をかけて少しずつ読んだ。彼のキラキラしたキャリアやいつでもシュッとした態度の裏に、虐待、貧困、差別、DVという、過酷な過去が淡々と描かれる。言葉遣いの秀逸さに、さすが言葉をつかってお金を稼ぐ人だ、と感じる。

  • 1つ1つの章が短くまとめられていて読みやすい自伝。生まれた時から学生時代をメインに語られている。
    アパルトヘイト中の南アメリカで白人と黒人の間に生まれたトレバーだが、黒人でもなく白人でもなくColoredでもないどこにも所属できないもどかしさと闘いながら学校生活を送る。
    驚くほどやんちゃで小さい頃は火で遊んで家を火事で崩壊させたり、チョコを盗んで警備員から逃げ回ったりしていた。そして白人のお父さんとはあまり会えず、再婚したお父さんのアルコールや暴力に振り回されてしまい、壮絶な人生を送る。
    最終的にお母さんがその再婚相手からの1番被害者となってしまうが…
    高校を出た後はDJのような仕事をしていたことなど全く知らなかったので、面白かったし、経営のセンスがあるんだなと感じた。
    様々な著名人の自伝を読んでいくと強い親を持っていることが共通しているなと実感する。Trevorの母親は例えアパルトヘイトという法律があったとしても抜け道は必ずあると思ってやりくりをするバイタリティ溢れる方なんだなと実感した。
    ただ、どのようにコメディアンになって、売れて、番組を持つことになったかも知りたかったので少し心残り。

  • アパルトヘイト下の南ア、白人と黒人の両親の元に生まれたノア氏のお話。当時はタブー的存在だった氏の人格形成には、敬虔なクリスチャンでありながらも型破りで捉われない母親の存在が非常に大きかったんだと思う。お母さんパワフルでとても面白かった。

  • アメリカで活躍する南アフリカ出身のコメディアン。
    アパルトヘイト政策下でカラーと呼ばれるRaceとしての生活を面白おかしく赤裸々に描いてるけど、自分と同世代でこんな生活をしていたなんて。でも、本人の人生よりもお母さんの生きる強さが本当にすごい。過去や自分の生まれた環境から脱出し、子供たちには負の連鎖を断ち切るように強く生きるように身をもって教えている。
    この本の前に嫌われる勇気を読んで、どうしたらいいんだーなんて思ってたけど、このお母さんがそのまま先生が言ってた人生を見せてくれた気がする。

  •  今はコメディアンやプロデューサーとして米国で有名な著者が、生まれ育った南アフリカでの生活をつづった伝記です。アパルトヘイトの下で、それぞれの人がどう暮らしていたのか、うかがい知ることができました。人種の区分が決して固定していたわけではなく、肌の色や髪の毛のちぢれ具合を変え、認定の試験をパスすれば、違った人種で登録されることも可能となることなど、知れば知るほど、見た目で区分することの馬鹿馬鹿しさが伝わってきました。
     本人自身は、黒人の母親と、白人の父親の間に生まれて、どちらのグループにも加わりづらい立場にあったようです。そのため人種差別の問題を違った角度から見せてくれました。文句なしで面白く、ためになりました。
     英語のレベルは、分からない単語(特にスラング)がありはしたものの、全体的に構文が素直で読みやすかったです。

  • 本屋でも見かけて、誰かのブログでも紹介されてて、Amazon.comでも高評価。かなり前に本人が朗読するオーディオブックを入手してたけど、今回やっと聴けました。

    南アフリカで、アパルトヘイト時代に白人の父親と黒人の母親の間に生まれた作者。今はコメディアンやラジオショーのホストとして成功しているこの人の事を今回まで知らなかったけど、この本ですっかりファンになってしまった。BlackでもWhiteでもない、混血(Colored)児として貧乏な家庭で育って、色んな苦労を体験しながらも、あらゆる手で自分の居場所を見つけ続けて素晴らしく逞しく成長していくトレヴァー。自分を驕ることなく、苦労を笑いに変えて面白可笑しく語る彼の体験記を聴きながら、彼のタフさに「人間ってどんな状況になっても、自分が置かれた環境に順応していくんだなぁ」と感心してしまった。後は、素晴らしく強い母親の存在。こんな肝っ玉母ちゃん、かっこよすぎる。そして、彼女の信仰心の強さにも感服。普通の人なら音を上げてしまう状況に置かれても、神様がついていれば絶対に自分は大丈夫、と心から信じられることで乗り越えられるものってたくさんあるんだろうなぁ。私には全くといっていいほど信仰心はないけど、こんなに信じることが出来る存在を持ってる人がちょっと羨ましいかも。

    トレヴァーは英語やアフリカーンの他に、アフリカに何十も存在する現地語のいくつかを流暢に喋ることが出来る。本の中で「相手と見た目が一緒でも、相手の言葉が喋れないと、仲間として見られない。逆に、相手と見た目が違ったとしても、相手の言葉を喋ることで『その人』になれる」みたいなニュアンスのことを言ってたけど、ほんとにその通りだなって思った。言葉ってすごい。

  • トレヴァーと彼の母、たくましいし人生に前向きでユーモアもあって励まされた。神に対する二人の考えの違いも面白かった。世代の差だろうか。映画化されるそうなので今から楽しみです。

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