- Amazon.co.jp ・洋書 (544ページ)
- / ISBN・EAN: 9780571283897
作品紹介・あらすじ
Ryder, a renowned pianist, arrives in a Central European city he cannot identify for a concert he cannot remember agreeing to give. But then as he traverses a landscape by turns eerie and comical - and always strangely malleable, as a dream might be - he comes steadily to realise he is facing the most crucial performance of his life. Ishiguro's extraordinary study of a man whose life has accelerated beyond his control was met on publication by consternation, vilification - and the highest praise.
感想・レビュー・書評
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おー、やっと読み終わったぜぃ、長かった、、、
いきなりの場面転換などがあったような気がして、果たしてこの本について行けているのか?と思っていたけれども、どうやらそういう本らしく当方の英語能力の欠如のせいだけではないことで一安心(?)。
まぁそれはさておき★2.5でおまけというところですかな。
主人公のよく分からないいきなりの我慢無さの発現、周りの妙なまわりくどさ、Sophieの理解不能な意固地さなど、不条理といえば褒め言葉だけれども、正直纏まりなしというところに落ち着くんじゃないですかね。この本を誉めるのも貶すのもどちらも試されるような感じがして、その意味で作家の意図どおりの作品かも。そうでないかも。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
カズオイシグロの4作目の長編小説で、名作Remains of the Dayの次の作品なので、どんな感じかと思いましたが、最初から最後まで、一貫して、まるで覚めない夢を見続けているような。。主人公のRyderは起こる出来事を何ひとつコントロールできず、次々と物事が起こり、印象的で、なにかこころにわだかまりのある登場人物が、不可思議な行動や要求や、延々と語り続けたりして、主人公を翻弄していく。
登場人物の姿や会話が見えない、聞こえないはずなのにRyderは登場人物の行動を追い続けたり、道に迷って途方に暮れたり。
しかし、後半に進むにつれて、物語は不思議な熱気を帯びて、Gustavのcaféでのエピソード、Brodskyの指揮のシーンが圧巻。
最後まで意表を突かれながら読めました。 -
読み終わりそうにない。日本語のほうは面白く読めたけれどやっぱりこれを読み切るほどの英語力はないということを痛感した。カズオ・イシグロの挫折は2冊目だ。