The Host

著者 :
  • Sphere
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本棚登録 : 26
感想 : 5
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  • Amazon.co.jp ・本 (656ページ)
  • / ISBN・EAN: 0787721954002

感想・レビュー・書評

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  • この作品が発表されたとき、意外にも、「トワイライトより好き」というコメントを多く目にし、さらに、特にファンじゃない人からの高評価もちらほらあったので、気になっていたのだが、今ごろ図書館で見つけたので、借りて来た。

    今回はSF。
    いろんな星をまたにかけたエイリアンに、地球上のほとんどの人間が寄生されている、という複雑な舞台設定なのだが、たいくつな説明を読まされることもなく、わりとすぐに世界観が理解できるようになっていて、しょっぱなから「おお、けっこうやるわね!」と思った。

    そもそも、デビュー作が世界的大ヒットとなった後のまったくの新作、っていうと、けっこう叩かれるパターンが多いのに、高評価が多いなんて、すごいな、意外に力のある作家さんなんだな、などと感心しながら読んでいた。

    寄生された人間の視点じゃなく、寄生したエイリアンの視点で語られるのも新鮮だったが、宿主の記憶の中の美しい男の姿にいつの間にか恋してしまい、その男を見つける旅に出る、という設定も、私は非常におもしろいと思った。
    ちらちらと垣間見える記憶の中の男の描写に、読みながらちょっとときめく。

    ・・・しかし・・・
    新鮮設定だったはずが、なぜか途中から「あれ、この話、どこかで読んだことないか・・・?」という、妙な「おなじみ感覚」に徐々に襲われ始める。

    ・異常なまでにしつこくタフなハンターに意味不明の理由で執着され、どこまでもどこまでも追いかけられ続けるヒロイン、とか。
    ・よく分からない理由で雑魚キャラに命を狙われて、常に傷だらけ、血だらけ。その度に、彼女に恋する男がうぉぉぉー!と怒り狂う、とか。
    ・2人の男から熱烈に愛されて、えーどうしよう、どうしよう、嫉妬してるわ、うそーわたしたち友達よね、と独り言を言い続け、読む側を若干イラつかせる恋の三角形、とか。
    ・女たちはみんな性格が悪くて特に理由もなく意地悪してくる、とか。

    え、なに、このあふれるデジャブ感。
    ていうか、これ、まったくトワイライトそのものじゃない???
    ・・・うん、まあ、でもファンを裏切らないとはそういうことなんだろうと思う。

    ということで、読み始めとは違う意味で感心しながら読み終えた。

    ちなみに、賛否両論のラストについて、今ざっくり他の方のコメントを読んだら、「いかにもアメリカらしい結末」という感想が多くて笑った。

    「altruistic(=利他的)」がテーマの中心を占めている物語なのに、おそろしく自己中で他者視点の欠けたエンディングで、私は思わずコケそうになったんだけど、そうか、アメリカって国はやっぱりそういう、ちょっとおめでたい国だという共通認識がしっかりと世間には根付いているんだなぁ、と興味深かった。

    ・・・という、まあ、褒めてるんだか褒めてないんだかよく分からない感想になりましたが(←いつものことですが)、総合的には楽しんで読みました。
    もう少し短いと嬉しかったかな。
    日本語訳は3冊にも分かれてるんですね。

  • 「トワイライト」も本の方が好きですが、その「トワイライト」より、the Host の方がとてものめり込みました。英語で書かれているのですが、使われている単語自体は簡単なのですらすら読めました。
    日本語にも翻訳されているので読んだのですが、かなりよかったです。
    本当にこんな世界があるのか、人間とは、ということにとても考えさせられ、あらためて考えた本でした。
    また読みなおそうと思います。

  • twilightの作者が新しく書いた作品です。

    内容的にはエイリアンの恋物語。SFですが、それほど複雑ではありません。twilightの雰囲気を残しつつ、内容的に一貫性があってきちんと作られた作品です(twilightは途中からなんとなく変わってきて、一作目と4作目との間に雰囲気の隔たりを感じたものですから。)。作品的によくできてるなあという印象です。でも、twilightのような勢いはないかなあ?

  • ステファニー・メイヤーさんらしい作品です。
    トワイライトシリーズに引き続き、SF的な世界観なのに、メインは男と女のラブストーリー。
    ただし、今回は吸血鬼との恋愛以上にアブノーマル。
    銀色のクラゲのような姿のソウルと呼ばれる異星生物が人間と愛を深めていくのです。
    そのある種狂気染みた世界観に病みつきになります。

  • トワイライトの著者です。
    人間に寄生する心優しいエイリアンと、思考の乗っ取りを拒絶するそのホスト。
    敵対している異種間に芽生える友情と愛情。
    エイリアン物は苦手ですが、なかなか楽しめました♪

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