I Want My Hat Back

著者 :
  • Walker Books Ltd
4.33
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本棚登録 : 135
感想 : 17
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  • Amazon.co.jp ・本 (40ページ)
  • / ISBN・EAN: 0787721884323

感想・レビュー・書評

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  • This Is Not My HatのJon Klassenによる、またまたちょっとブラックな絵本。

    ぼくの帽子がなくなった。返してほしい。

    で始まる。「ぼく」とは熊?たぶん熊。
    ぼくはいろんな動物に、ぼくの帽子を見なかったかと訊いてまわる。

    このそれぞれの受け答えがマが抜けていてくすっと笑える。動物ごとに、フォントの色が違っている。

    ぼくがなくした赤い帽子と同じ色に言葉が染まっているのは、ウサギ。ウサギはやけに多弁だ。そしておもいっきり赤い帽子をかぶっている。

    あとで気がついた「ぼく」はウサギのもとへ駆けていく。
    「おまえだ。おまえがぼくの帽子を盗んだんだ」

    アップで熊とウサギが顔を見合わせている絵のあと、次のページではウサギがいたはずの場所に熊が帽子をかぶって座っている。

    リスから、「帽子をかぶったウサギを見なかったかい」と訊かれた熊は、いっさい見てないし、ウサギを食べたりなんかしない、これ以上訊かないでと言う。

    じつはこの言い回し、ウサギのそれとそっくり。
    「ぼく」が呆然とただ座ってる絵で終わるのだが、明言はされないがこの熊はここできっと動揺したウサギの気持ちを知ってしまったのだ。

    そしてこれも憶測だが、さかのぼって熊は、ウサギがほんとに帽子を盗んだのかさえ疑わしく思えてくる。熊がこれからいだくだろう後悔が目に見えるようだ。

    This Is Not My Hatと同様、罪悪感がテーマのすぐれた絵本。

  • It was an interesting story. A bear has lost his hat and he asked animals whether animals knew his hat. It was a little scarce story, but it was funny a bear and one animal said same way when they told a lie.

    Level: orange

  • 多読、聞き読み。
    熊が失くしたお気に入りの帽子を探す。いろんな動物に聞いて回る。帽子の行方は。。。

    同じリズムで物語が進むので、とても分かりやすい。が、かなりブラックなお話でした。259語。

  • 面白い

  • 邦題 どこいったん 
    Jon Klassen三部作のお話。筆者の方が日本にいらした時に講演に行った時のお話を教えてもらいました。
    日本の子供と英語圏のこどものラストの解釈の違いや、裏表紙?背表紙?の絵の深読みの話など楽しい!
    英語だとかなりブラックな終わり方です(笑)それが良い!
    今までの絵本の常識をいろいろ変える工夫をされてるのも知らなかった。
    講演会きいてみたいな。

  • クマの探している帽子って、どんな帽子?

    森の仲間たちとの会話だけで進むストーリーで、会話の文字の色は、それぞれ動物の体の色。でも、一匹だけ赤色の動物じゃないのに赤色の文字の動物がいた!

    クマが ”はっ”と気がついた時の、あの赤いページ。
    帽子を見つけた時の、お互い見つめあう顔がアップのページ。
    どちらも、静かな時間の中の緊張感高まる場面でしたが、クマが今よりもっと怒った顔で描かれていたら・・・・・かなり怖いお話に感じたかも。

    好きに読んで、好きに感じて、好きに想像して、好きに語って。

    「HAT」3部作の1作目
    1 I WANT MY HAT BACK
    2 THIS IS NOT MY HAT
    3 WE FOUND A HAT

    253語
    2011年発刊

    作者 Jon Klassen さんは Twitter をやってます

    ~こんな表現や文法も学べます~
    現在完了
    Have you 過去分詞~ ?
    I haven’t 過去分詞
    Thank you anyway
    Why
    I would be
    Would you like to
    look like
    nobody
    What if ~?
    I miss it
    what
    Excuse me

  • いろいろな言語で出版されている大人気絵本。最後はス~と背筋が凍る??

  • かわいい。だいすき。

  • 総語数:253語

    ちょっととぼけた感じの、帽子好きな熊が主人公。
    red and pointy な帽子は……
    うさぎのほうが似合ってると思うよ?
    250字ちょっとの文章でこれだけ含みのあるラストが
    書ける事がすごい。

  • 絵がかわいい。
    ラストがブラックすぎて-1。

  • 『どこいったん』原典。簡易な英語です。日本語版と一緒にどうぞ。

  • なかなかシュールな話。
    最後、ほかの動物たちがどうなったのか?
    ウサギは無事だったのか・・・
    無事じゃすまないよなぁ。

  • 再読。『どこいったん』原著。
    ジョン・クラッセンの描くクマが好き。頭には小さな小さな耳がちょこんとのっていて、静かな怒りを湛えたうつろな瞳には凄みとブラックホールみたいな吸引力があります。短く太い脚はでっぷりとした大きなお腹を支えています。そんなクマのお気に入りは赤いとんがり帽子。何度読んでも、クマの最後の言葉には背筋が寒くなるのだけど、困っているカメを助けてあげる優しさを持っていることを読者は知っています。
    〈熊、それは平和だ〉とどこかの架空の旅行家が断言していたから、本来クマはきっと平和主義者なんだよ。

  • なんてこった。

  • 英語がよくわからないのだが
    全体的に丁寧な感じがした。

    探し物を訪ねる場面でどんなふうに他人に聞くか

    どう答えるか
    子供たちには
    Have you seen my~?

    Thank you ,anyway.が残るような気がする。

    なかなかの終わりかたですが(笑)

  • ◎ YL 1.0
    ◎ 253語

  • [江戸川区図書館]

    最初に読んだのは、同作者の「ちがうねん」。個人的に関西弁への訳はいただけないものがありましたが、それでも面白かったです。
    そこで同作者のシリーズ&原作を探して借りてきたのが、この本。邦題は、「どこいったん」。
    http://booklog.jp/users/akiuwa/archives/1/486101199X

    当初邦訳のほうが手に入って読んだときには、うさぎがどうなったのか分からないながらも、いやーな予感がしてシュールだなぁとだけ思っていたら、、、、やっぱり!

    「I would not eat a rabbit」………
    やっぱり、そうだったんだ?!って感じの"答え"を聞けて、すっきり。
    きっと邦訳ではシュールだと思って削ったんだろうけど、こういう"オチ"は削っちゃいけないと思う。もともと個人的には関西弁もおもしろいけど、訳としてちょっと?と疑問だったところにこの意訳(略約?)!訳者へのマイナス評価が増えちゃいました。

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