The Willpower Instinct: How Self-Control Works, Why It Matters, and What You Can Do To Get More of It
- Avery (2011年12月29日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (288ページ)
- / ISBN・EAN: 8580001043814
感想・レビュー・書評
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普段自己啓発書なんて読まないのだが、書店のポップが目に入って
手に取った一冊。
面白かった。タバコをやめたくても止められない人や、何をやっても三日坊主な人のための一冊です。
そして、この本は数多ある自己啓発本・マニュアル本と、決定的に違うことがある。
それは、凡百のマニュアル本が、「この本に書かれていることを実行しなければ、結局意味がない」ということに対して、この本は、「なぜ書かれていることが実行できないのか?」という視点に立って書かれていることだ。
つまり、この本が最後の砦であるとも言えるだろう。
私にもここでは言えないが、止めたいと思っている悪癖がある。
この本のとおりに試してみたら、改善傾向にあったから、とても喜んでいる。
これでダメだったら、他の本ではまずダメだろう。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
邦題は「スタンフォードの自分を変える教室」(このほうが売れるんだろうな〜)、原題の直訳は「意志力の本能」。
翻訳版買おうとしたけど、Kindleになかったので原書のKindle版を購入。
ひとの意志力とはなにか?どうやって高めるか?についていろんな分野の実験結果を交えながら解説してくれる本。(実際「Research shows〜」とか「One study found〜」みたいな言い回しがすごく多い)
確かにあるな〜とかそうだったのか〜とか自分を省みつつさくさく読めた。
面白いなと思った箇所をいくつかメモ。
・意志力には「I will」「I won't」「I want」の3種類がある
・頭のなかには目の前の欲望を満たそうとする自分と、長期的な目標を見据える2人の自分がいて、常に戦ってる
・良いことをすると、「ちょっとぐらい悪いことをしても大丈夫」という考えが生まれる(Moral licensing effect)
・良いことをしている自分を想像するだけで満足してしまい、行動に移さない
・ドーパミンで得られるのは幸福感ではなく期待感だけ
・意志力は消耗する、疲れてるときは欲望のままに決断しがち
・「考えたくない」と思うほど逆に考えてしまう(Ironic rebound)。ダイエットしようと思う人ほど常に食べ物について考えてしまい、失敗しやすい
やっぱり、自分の意志力をいかに客観的に見られるかどうかが大事。
いくつか理解できなかったところは翻訳版で読み返したい。