ヴァイツゼッカー大統領演説集

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制作 : 永井 清彦 
  • 岩波書店 (1995年7月25日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (259ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784000001755

ヴァイツゼッカー大統領演説集の感想・レビュー・書評

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  • ヴァイツゼッカー大統領の有名な演説「荒れ野の40年」の全文を読みたくて読んだ本。
    この本には大統領在任10年間の演説約600篇の中から,とくに重要な11篇が収録されているということですが、どれもよかったです。

    彼の発言を読んでいて感じたのは、一人の人間としての信念、理念、哲学というものをしっかりと持っているということ。
    彼のようなリーダーが日本にもいればと思います。

    「荒れ野の40年」の次の言葉は心に銘記しておきたい。
    問題は過去を克服することではありません。さようなことができるわけはありません。後になって過去を変えたり、起こらなかったことにするわけにはまいりません。しかし過去に目を閉ざす者は結局のところ現在にも盲目となります。非人間的な行為を心に刻もうとしない者は、またそうした危険に陥りやすいのです。


    「障害者に公正に」の次のメッセージもよかった。

     異なっていることこそ正常です。人間であることに基準などはありません。目が不自由であったり、耳が聞こえなかったりする人もいれば、学習が困難な人、精神ないし身体に障害を持った人々もいます。その一方、ユーモアのない人々、永遠の悲観論者、反社会的、いやそれどころか暴力的な男女もいるのです。
     障害があるというのは異なっているだけのことなのだと理解するのは、われわれが取り組まざるを得ない目標です。

     障害の基準なるものは偶然であり、これが確かかどうかは疑問です。そうした基準の前提は相変わらず、いわゆる社会の要求、とくに合理的で活動的な能力、生産過程における生産能力です。しかしかrに、(共に生きるという)社会的態度が模範的な基準であるとするなら、ダウン症群の人々を見習わなくてはなりますまい。耳や目が不自由な人が肌で感じる感受性を基準にすれば、見えたり聞こえたりする人にこそ障害があるといえます。おそらく車椅子の人は、泣いたり笑ったりする能力の枯渇した教授の人間性には障害があると判断することでしょう。

  • 今年2月11日の葬儀のニュースをテレビで見て、「荒れ野の40年」のスピーチを読んでみたいと思ったのだけど、想像以上に素晴らしいスピーチばかりで、メモをとってばかりで読むのに時間がかかってしまった。
    「荒れ野の40年」のほか、「基本法とともに40年」の女性の社会進出に対する意見、「障害者に公正に」も素晴らしい内容だった。

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