神々の誕生: 易・五行と日本の神々

著者 :
  • 岩波書店
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  • Amazon.co.jp ・本 (282ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784000003346

作品紹介・あらすじ

中国古代の哲人たちは宇宙・自然・人間をつらぬく原理を「易・五行」として表現した。この考えは、東アジア社会の人々の世界観を強く規定し、また古代以来の日本の人々の思考を支配した。アマテラス・スサノヲ、鬼・大黒・エビス・オカメ・ヒョットコなどにみられる日本人の神的創造力の秘密を、「易・五行」の原理によって解明する。

感想・レビュー・書評

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  • 那智瀧大社に伺った後すぐに読み始めた本書の僕に与えたインパクトは強かった。特に先天易後天易の考えは暫く、追及していたある問いの答えへと辿り着くのに大いに役立ち、自身の信仰というものに大幅な枠組みを与えてくれたようなものだった。また偶然にも魔女研究をしている友人が本書読後の共有で氏の代表作を教えてくれたので良い道ひらきにもなったようだ◎新年早々のこの快心感に感謝!

  • 一応専門書の体はとっているものの、
    そういった本よりは割と難易度は抑えられています。
    だけれども、人によってはアレルギーの出やすいであろう
    旧表現がそこそこ出てきますので
    苦手な人は要注意で。

    風水に関して、多少触れていますと
    聞いたことのある言葉が結構出てくるのです。
    興味深かったのは庚申に関してのこと
    ここに出てくる虫というのが
    まあまあ真っ黒いやつなのですよ。
    (悪事をある所にチクりに行こうとする虫
    しかも死なないんだぜこいつ?)

    それを防ぐためにこの日が来た場合には
    その時間帯中起きていたそうです。
    興味深いですね。

    聞いたことのある神様も出てきます。
    結構面白いかと。

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著者プロフィール

吉野 裕子(よしの・ひろこ) 1916年東京に生まれる。1934年女子学習院、1954年津田塾大学、各卒。 1975~87年学習院女子短期大学非常勤講師。 1977年『陰陽五行思想からみた日本の祭』によって東京教育大学から文学博士の学位を授与される。 2008年没。 著書:『扇』(初刊1970年、再刊1984年、人文書院)、『隠された神々』(初刊1975年、再刊1992年、人文書院)、『陰陽五行思想からみた日本の祭』( 初刊1978年 再刊2000年、人文書院)、『五行循環』(人文書院、1992年)『十二支』(人文書院、1994年)、『ダルマの民俗学』(岩波新書、1995年)、『陰陽五行と日本の天皇』(人文書院、1998年) 、『易・五行と源氏の世界』(人文書院、1999年)、『古代日本の女性天皇』(人文書院 2005年)『吉野裕子全集』(全12巻、人文書院、2007~2008)など。

「2021年 『十二支 新版 易・五行と日本の民俗』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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