- Amazon.co.jp ・本 (201ページ)
- / ISBN・EAN: 9784000010269
作品紹介・あらすじ
現代人にとって「生きること」の意味は?20世紀末の、そして21世紀の最大の課題となるであろう大問題に、真正面から取組む。
感想・レビュー・書評
-
小渕朝子氏推薦
詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
ユングを本邦に輸入するにあたって、著者はそのオカルティックな側面の扱いに慎重だったとされる。受け止め方の難しい問題で拒絶や曲解を恐れたのだ。
後半生に至っては共時性やコンステレーションに関して積極的に発言するようになりむしろそれが河合ユングの到達点だったが、その過程にあって刺激となったのが80年代のトランスパーソナルだったということがよくわかった。
引用されるのはキュブラー・ロス、井筒俊彦、ケン・ウィルバー、老荘、といかにもと言った面々で、物理学のデビッド・ボームの概念なんかはずいぶん面白い。
科学と宗教両方があり、その接点に居ざるを得ない、というかそうあるべしなのが心理療法というのが一応の結論だが、それからまただいぶ時代下って、科学も宗教もますます不信感でしか見られない現代、いかがなものだろうか?
最近はエビデンスからナラティブへ、なんていうステージがこの問題を継承しているようだ。 -
河合先生がこんな本を書いてるとは…
一旦返却 -
まあまあ
-
ちょっぴりトンデモ。
-
学生時代に夢中になった、河合隼雄先生の本です。
ひさびさに実家から持って帰り、読みました。
当時から最高の本だとは思っていましたが、改めて読んで、、、
とてもとても深いことがさらっと書いてあります。
とても読みやすいですが、内容を理解するのはとても大変だと思います。
今、調べたらもう絶版ですか・・・
岩波なんだから文庫にできないですかね〜 -
一番最初に買った河合隼雄氏の本がこれで、以来すっかり彼の心理学にはまった私です。ユング心理学を専門とし、それを用いて日本人の心を考える河合氏の「たましい」「死」などについての解説、そして心理療法を「宗教と科学の接点」と位置づけての説明、どれも私には非常にわかりやすく、もっと心理学について、そして心の問題について深く知りたいという興味を引かれる内容でした。「心」の問題に興味のある方に、ぜひお薦めしたい一冊です。