日本人論: 明治から今日まで

著者 :
  • 岩波書店
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  • Amazon.co.jp ・本 (420ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784000017077

作品紹介・あらすじ

日本人ほど自らの国民性を論じることを好む国民は他にない。本書は、明治維新以降今日までの日本人論の流れを客観的に辿る試みである。結果として、日本人が持つ自意識の近代史と言えるものになるだろう。日本人論は、当然日本文化論・日本論と重なり合っているが、ここでは主として国民性に焦点を当てたものを取り上げた。

感想・レビュー・書評

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  • 【目次】
    はしがき(一九九四年六月 南博) [v-vi]
    目次 [vii-x]

    序説  国民性とは何か 001

    明治期
    I 明治維新と日本人の自我意識 013
    1.1 日本人不変説 015
    1.2 日本人変化説 019
    1.3 日本人劣等説 023

    II 欧化主義対日本主義 029
    2.1 国粋主義から日本主義へ 031
    2.2 日本人論の成立 037
    2.3 日本人優秀説 044
    2.4 国民性反省論 053

    大正期
    III 総合的日本人論の展開 067
    3.1 国際主義の日本人論 069
    3.2 西洋崇拝とその批判 079
    3.3 大正文化と日本人論 084
    3.4 多角的日本人論 092

    昭和(戦前)期
    IV 日本文化論・日本風土論 111
    4.1 日本文化と日本人 113
    4.2 風土と国民性 122
    4.3 批判的日本人論 127

    V ファシズム日本人論 137
    5.1 国民精神と日本精神 139
    5.2 大和魂と武士道 168
    5.3 日本精神と日本文化 173

    占領期
    VI 占領期の日本人論 187
    6.1 敗戦の教訓と反省 189
    6.2 『菊と刀』とその批判 196
    6.3 日本人研究の発展 201
    6.4 伝統の再評価 208

    現代(一)
    VII 総合的日本人論の流れ 215
    7.1 第一期――対人関係論 217
    7.2 第二期――集団心理論 235
    7.3 第三期――生活心理論 255

    現代(二)
    VIII 日本人論の発展と細分化 275
    8.1 風土論・自然観 277
    8.2 生活文化論・家族論 293
    8.3 日本人の美意識 312
    8.4 日本的言語表現 331
    8.5 日本人の宗教意識 337
    8.6 日本人の法意識と政治風土 350
    8.7 「日本的経営」論 358
    8.8 国際社会と日本人 368
    8.9 天皇制と昭和の終焉 384


    結語 [391-393]

    人名索引 [01-07]
    書名論文名索引 [08-16]

  • 140531 中央図書館
    主に明治以降の、名だたる論客・学者の日本人論を、リスティング。福沢諭吉、志賀重昂、和辻、『菊と刀』などが屹立している。

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著者プロフィール

ジャズ・ピアニスト、作曲家、エッセイスト
1960年東京生まれ。1986年東京音楽大学器楽科打楽器専攻卒業。
ピアノを宅孝二、クリスチャン・ジェイコブ、スティーヴ・キューンに師事。1988年バークリー音楽大学から奨学金を得て渡米。ボストンを拠点に活動する。1991年バークリー音楽大学パフォーマンス課程修了。1990年代からはスイス、フランス、ドイツ、デンマークなどに活動の範囲を拡げ、ヨーロッパのミュージシャンと交流、ツアーを敢行。国内では自己のグループ「GO THERE」をメインに活動、綾戸智恵、菊地成孔、ジム・ブラック、クリス・スピード、与世山澄子との共演でも知られる。
文筆にも定評があり、著書に『白鍵と黒鍵の間に──ジャズピアニスト・エレジー 銀座編』(小学館文庫)、『鍵盤上のU.S.A.──ジャズピアニスト・エレジー アメリカ編』(小学館)、『マイ・フーリッシュ・ハート』(扶桑社)、『パリス──ジャポネピアニスト、パリを彷徨く』(駒草出版)がある。

「2021年 『音楽の黙示録 クラシックとジャズの対話』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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