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- Amazon.co.jp ・本 (221ページ)
- / ISBN・EAN: 9784000018180
作品紹介・あらすじ
それまで「ただふるきことをしるしたまで」の書にすぎなかった『古事記』は、本居宣長によって「神典」の位置を得る。それは、日本の言説における「日本」という理念の始まりでもあった。宣長の自伝的著作や「物のあはれ」概念を展開する歌論・物語論、『古事記』の注釈的研究『古事記伝』などの言説を分析し、宣長がひたすら「古えの道の学び」へ向う軌跡を鮮やかに描き出す。国学の方向を決定づけ、近代以降の日本の言説を呪縛しつづける本居宣長の思想の核心とは何か。宣長についての最善の入門書にして、著者の到達点を示す宣長学の決定版。
感想・レビュー・書評
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■一橋大学所在情報(HERMES-catalogへのリンク)
【書籍】
https://opac.lib.hit-u.ac.jp/opac/opac_link/bibid/1000121798詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
「敷島の大和心を人とはば朝日ににほふ山桜花」という宣長の歌は有名すぎるほど有名だが、彼の思想についてはまったく知らなかったため、本書を読んでみた。漢文で書かれた古事記などの古文書から大和言葉を探索し、本来大和民族が持っていた文化、思想を再発掘した人であることが分かった。これにより明治から昭和初期にかけての思想統制社会の精神的支柱となって行ったことが理解できたが、浅学の私には理解しかねる原文が多く、もっとちゃんと教えてよといいたくなることも多々あった。 日本古典の読解力に自信があり、かつ宣長を知らない人におすすめしたい本である。
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