脳力のレッスン (2)

著者 :
  • 岩波書店
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感想 : 7
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  • Amazon.co.jp ・本 (276ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784000018197

感想・レビュー・書評

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  • 国際関係を議論する際、大切なのはその国の運命はその国民が決めるという一線を踏み出さない節度である、そうしないと価値押し付け主義になり、役割意識肥大症に陥って不必要な介入が始まりかねない。

    世界の相互依存関係が深化している中で、近隣国との関係さえも広い国際関係の中では構想、構築していくべき時代。

    核抑止論は無効になった。相互抑止の前提には相手は合理的判断のできる正気の存在という認識が存在する。先生攻撃をしなければ、相手も先制攻撃をしないだろうという判断が成立しなければm相互抑止にならない。新しい戦争とは見えない敵との戦いであり、反撃を恐れて大量核兵器を使わないと期待することができない。

  • 寺島さんの意見に全て賛成ではないが、それでも多角的な見方を提供してくれる良き先生である。
    こうした多角的な見方を提供してくれる本を読むと、「脳力」が鍛えられる。
    下手な自己啓発本より、現実世界をどう読み解いていくかを考える方が、自分にも世界にも有用である。
    日米関係は、米中関係というのは正しいと思う。それを僕たちは念頭に置かなければならない。

  • 2010年4月17日
    “淡々としていて、思ったより良か​った。”

  • 小泉元首相、ブッシュ、そして団塊の世代への批判の書でもある。
    浅知恵ほど迷惑なものはない。

    痛快!

  • 『4コマ図解・読書録゛(ログ)』No.7
    http://archive.mag2.com/0000255083/20080212010000000.html

  • メモ:
    各編の最後が「〜すべきである」「構想力が求められる」で終わっている。
    政治・経済・外交において構想力を持ちましょうというのはわかるけど、どのように構想すればいいのかを示すのも重要じゃないの。
    それは、自分で考えろと云われればそれまでだけど。

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著者プロフィール

1947年生まれ。早稲田大学大学院政治学研究課程修了後、三井物産入社。調査部、業務部を経て、ブルッキングス研究所に出向。その後三井物産ワシントン事務所所長、三井物産常務執行役員等を歴任。現在は日本総合研究所会長、多摩大学学長。著書に『人間と宗教』『日本再生の基軸』(岩波書店)、『ユニオンジャックの矢~大英帝国のネットワーク戦略』『大中華圏~ネットワーク型世界観から中国の本質に迫る』(NHK出版)、『若き日本の肖像』『20世紀と格闘した先人たち』(新潮社)他多数。

「2022年 『ダビデの星を見つめて』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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