ピンカートンの息子たち: 昭和不良伝

著者 :
  • 岩波書店
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  • Amazon.co.jp ・本 (294ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784000019255

作品紹介・あらすじ

「富国強兵」から「被爆」まで-。激動する時代のはざまを駆け抜けたふたりの日英混血児、倉場富三郎と藤原義江の生きざまとかれらが生きた近代日本の青春と破局。好評「昭和不良伝」第二弾。

感想・レビュー・書評

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  • ピンカートンの名前があったので読んでみたところ主に戦争に関する話だった。プッチーニのかいたこの作品のおかげで日本人、アジア人がオペラの世界に進出することができたというのはまさにその通りだと思う。皮肉なことに現在の日本のオペラ界の大変なところも書いており、当時の藤原歌劇団のようにやはり軸として売れる人間が1人いないと成り立たない程に芸術は日本の中であまり重要視されていないのだなと感じた。また、オペラはやはり物語化されたもので現実にマダムバタフライが遊女ではなかったことや自死していないことなどどうしても売れる作品になるために現実を脚色しないといけないのだと改めて実感した。

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