国家の退場: グローバル経済の新しい主役たち

  • 岩波書店
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  • Amazon.co.jp ・本 (357ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784000029193

感想・レビュー・書評

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  • 111
    超国家企業が各国政府のパワー領域を侵害している。

    超国家企業は、政府と並ぶ権威となり、産業と投資の配置、技術革新の方向、労使関係の管理や余剰価値の財政的徴収に影響を及ぼしている。

    223
    六大監査法人
    1 プライスウォーターハウス
    2 ピート・マーヴィック・マッキントック
    3 クーパーズ&ライブランド
    4 アーンスト&ヤング
    5 デトロイト&トーシュ・トーマツ
    6 アーサー・アンダーセン

    六大監査法人が基本的にはアンゴロ・アメリカン企業であるのはなぜか。

    世界システムにおける、国家の権威と市場のパワーとの間の緊張関係を理解するために必要。

    234
    富の分配に対する各国政府の権威は六大監査法人によって制限されてしまっている。
    六大監査法人は、企業財務、金融に深くかかわるようになってきており、銀行とほとんど変わらない機能をはたしている。

  • パワーは資源、物的ないしは人的、あるいはその両方から派生する。
    問題なのは、~からのパワーよりも、~に対する(~に及ぼす)パワーである。
    現代における国家の主要な機能は通貨、すなわち国家貨幣の管理である。

  • 昨年のゼミ論文で使用した本を再読。
    要点はこう。「グローバリゼーションは経済の政治に対する優越を決定づけた、そのため市場のバランスを阻害する国家は退場すべき」。
    スーザン・ストレンジの「カジノ資本主義」『国際政治経済』を読んでいれば理解に容易い。

  • 2010.7.5

    ゼミの課題本。

    パワーんの源泉が、国家から非国家的権威にシフトしている。今後は政治・市場・技術の3面から世界システムを捉えくなくてはならない。

  •  国家は以前のように全てのパワーの源泉ではない、一部のパワーは企業や非政府組織へと移行している。スーザン・ストレンジによる国際政治経済学の入門書。読みやすい

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