大人になることのむずかしさ: 青年期の問題 (子どもと教育を考える 2)
- 岩波書店 (1983年9月26日発売)
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感想 : 2件
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- Amazon.co.jp ・本 (240ページ)
- / ISBN・EAN: 9784000043724
感想・レビュー・書評
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2014年刊行の河合俊雄コレクションの中の河合隼雄best18冊の中の一つにも選ばれており、40年前なのにジェンダー問題まで扱っていて内容に古さは感じない、今も昔も、「大人になるむずかしさ」に変化はない、ということだろう。
『人生のなかに存在する多くの対極に対して、安易に善悪の判断を下すことなく、そのなかに敢えて身を置き、その結果に責任を負うことを決意するとき、その人は大人になっているといっていいだろう。』
これは、逆に言うと「そのなかに敢えて身を置く」という苦しみから、なんとかして逃れようとするのが子供だ、とも言える。
私のサラリーマン人生を振り返ると「そのなかに敢えて身を置かざる得えない」ようになって、私は大人になったような気がする、結果的に。
生前の1994年に出版された河合隼雄著作集14巻目「流動する家族関係」にも「大人になることのむずかしさ」は収蔵されていて、全集のあとがきに河合さんは『この本は1983年に書かれたが、出版当時よりも後になってからよく読まれるようになったとも言うべきで、今も多くの人に読まれている。それらに取りあげた内容が、その後ますます人々の関心を呼ぶものになっていることを示していると思われる。』と言っている。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
高校2年生/図書館にて
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