- Amazon.co.jp ・本 (273ページ)
- / ISBN・EAN: 9784000053648
作品紹介・あらすじ
現代を代表する大物理学者が、奇想天外な話題に満ちた自らの体験を痛快に語る。何でもとことん追求する態度といたずら好きの性格は、周囲に混乱と感動をひき起こさずにはいない。研究のかたわらで金庫破りの腕をみがいて仲間を驚かせたり、女の子とうまくつきあうことに腐心する一方で、夢に興味をもてば自分を実験台に研究開始。陽気なアメリカ人の愉快な一面と、科学への真摯な情熱を伝える好読物。
感想・レビュー・書評
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金大生のための読書案内で展示していた図書です。
▼先生の推薦文はこちら
https://library.kanazawa-u.ac.jp/?page_id=18350
▼金沢大学附属図書館の所蔵情報
http://www1.lib.kanazawa-u.ac.jp/recordID/catalog.bib/BN00231075詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
科学道100冊 クラッシックス
【所在】3F開架
【請求記号】289.3||FE||2 1,2 所蔵しています
【OPACへのリンク】
https://opac.lib.tut.ac.jp/opac/book/20958 -
e^xの級数
当初、スペイン語履修の予定 グラマーなブロンドがポルトガル語のクラスに入っていく→履修
その頃の僕にとって日本というところは非常に神秘的な感じのする国だった。僕はその神秘の雲に包まれたすばらしい国に、ぜひ行きたいと思っていたので大変はりきって勉強した。
…日本式の旅館に泊まりたい
黄色い汁のかかった卵の黄味くらいの大きさの丸くて黄色い固そうなもの→クリ
ある場所では天皇が訪問したときに泊まる林の中の小さい簡素な家に泊めてもらった。林に囲まれ、小さな川が見事に按配された本当に美しい所だった。心静まる雰囲気があり、閑静な優雅さにあふれていた。天皇がこういうところを選んで泊まるということだけ見ても、日本人は僕ら西欧の人間が普通に感じているより、ずっと自然に対する感覚が繊細なのが分かる。
トップレスのレストラン イギリス人の妻はさばけた考え方「イギリスの男たちにはクラブってものがあるわ」
ノーベル賞シーズンを忘れていた頃 朝3時半だか4時に電話 ノーベル賞
海辺で美人 ある男「あのう、僕はマッサージの勉強をしているんですが、一つ練習台になってくれませんか?」
訳者あとがき お嬢さんの同級生の母親 ベストセラーの翻訳まで無条件で許可
チャレンジャー事故の調査委員会の席上 シール材を氷水へ→低温によって弾力性を失う様を誰にでも分かる形で説明 -
●物理学だけでなく、何か興味の出たものには積極的に面白がってチャレンジしていく精神が垣間見れた。
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ひとや物事に対してフラットで、女とリズムを愛し、世の理不尽に怒り、感じるままに生きているファインマン氏。えーそりゃない・・と思うところあっても愉快でチャーミング。あとがきをみると、訳者はこどもの保護者仲間のひとりである母親だと言う。なるほどだから単なるおもしろ可笑しさだけでない愛ある視線の文章で、ひととなりが伝わるのかもしれない。
最初の妻が亡くなったときの淡々とした文章が独特で印象深い。 -
すごくおもしろかった。
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上巻を読んだときは実をいうと「意外と平凡だな、ファインマンさんも」って思っちゃったんだよね。親戚のちょっとユニークなおっちゃんが科学や人生を語ってる、って感じだった。そのくらいならべつに珍しくもない、と思って少し不満だったというか。
ただその不満は、この下巻で大きく上方修正されることになりました。(笑)いやーファインマン、やればできるじゃないか!特に後半、「それでも芸術か?」「本の表紙で中味を読む」「パリではがれた化けの皮」「変えられた精神状態」といった章はどれも本当に面白かった。うん、これはそんじょそこらの「親戚のユニークなおっちゃん」からは出てこないやつだ。やっとこの人の名前でわざわざエッセイ本が出てる理由に納得がいきました。
ただこれ、基本的に各章読み切りのエッセイ本だから、上巻は捨てて下巻だけ読むのも手かもしれない。いちおう一通り読んどかないと落ち着かない、僕みたいなタイプはまあどうせ上巻から読むしかないんだけども。
そう思えてしまうくらい、上巻はイマイチで下巻は面白かったんだよ!逆に上巻で挫折しかけてる人がもしいたら、その人にはぜひもう少し持ちこたえて下巻まで読めとお薦めしたい(笑) -
毎度のことながら、最終章(第5章)「ある物理学者の世界」の最後の節、「カーゴ・カルト・サイエンス」が心を打つ。
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素敵、素敵、全くもって素敵!
特に、ブラジルでの講義と講演についての一編「オー、アメリカヌ、オウトラ、ヴェズ」と、日本で行われた国際理論物理学会議に出席した時の一編「ディラック方程式を解いていただきたいのですが」は、ファインマン先生がどんなに自然現象と科学を身近に感じ愛しているかがわかるし、「やはり天才は違いますね…」と圧倒された!!
「それでも芸術か?」と「物理学者の教養講座」「パリではがれた化けの皮」は、それぞれファインマン先生がシロウト芸術家として活躍してしまう(?)一編だけど、とにかく魅力的!ファインマン先生の好奇心と探究心が心の底から楽しい!!
読んで良かったー!