- Amazon.co.jp ・本 (208ページ)
- / ISBN・EAN: 9784000055383
作品紹介・あらすじ
力が作用すれば物が動く。本書では、だれもが知っているこの現象を解析する。取り扱う力の大部分は重力。他には、ひとつの物体が他の物体に衝突するときの力だったり、人がブランコをこぐ力だったりするが、解析する現象は、だれもが身近に観察しているものばかりである。実際には、それらの現象ではひとつの物体にいくつもの力が同時に作用しているにちがいない。それを考えに入れて、身のまわりの現象を精密に記述するのは専門家にまかせよう。私たちは、解析する現象を単純化し、身のまわりの現象を近似的に、理想化して考える。たとえば東京スカイツリーのてっぺんから一滴の目薬を落としたとき、現実にはこの一滴は蒸発してしまい、地上に到着しないだろう。しかし、そういうことには頓着せず、塔のてっぺんから落下する一滴の運動を熱心に論じる。力学の理解をもっと深めたい、数学で遊びたい人へ。
感想・レビュー・書評
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坪井忠ニの「力学物語」から着想の大部分を得ているとしているだけあって、数学というより物理である。
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数学的には高校生から大学一年生程度の内容ではあるので物足りないところもあるが,実際に数値で計算してみるとなかなか面白いところもある.タイトルにもなっているスカイツリーから目薬の問題とか,計算結果は意外に大きいものと感じた.
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数学じゃなくて物理。
微分方程式を普通のように使われたら、読者としてどんな人物像を設定していたのかが非常に謎。