- Amazon.co.jp ・本 (402ページ)
- / ISBN・EAN: 9784000062442
作品紹介・あらすじ
地球温暖化の根源にひそむ、気候変動の謎。本書は、その解明に挑む、科学者たちの姿を活写する。第一線の研究者による、信頼すべき正確な科学的解説。海外の優れたノンフィクションを彷彿させる、スリリングなストーリー展開。読者は本書に、その類稀なる融合を見いだすだろう。問題の本質を理解したい人は、必読の一冊である。
感想・レビュー・書評
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成毛さん推薦
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mmsn01-
【要約】
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【ノート】
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名前だけ知っていたような研究者達のエピソードも入っていて楽しみながら読めた。著者は有機地球化学の研究者というイメージが強かったので、専門から近くなさそうな気候学や海洋物理学の議論まで一人でお書きになっているのに驚いた。
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今さらかも知れないけど、地球環境に関するお勉強を。
感情的にならずに書いてあるので、落ち着いて読める。騒がれている温暖化のロジックは理解できたけど、それを防ぐための手立てが無いような気がする。それが一番怖いな。 -
気候学とも言うべき本ですが、何万年前という遥か昔の気候変動をいろいろな科学者や調査団体が海底の炭素堆積物やグリーンランドや南極の氷床を深く掘って、その酸素同位対比から、昔のある時点の気温を詳細に分析するという気候学の歴史が細かく書かれており、その分析方法は難解ですが、それでも私でもある程度は理解できるように分かりやすく書かれてます。
気候というのは、基本的には寒冷状態と温暖状態が適度に繰り返す循環サイクルを続けており、洪水や火山の爆発などで突発的に気温の変動がある時はあれど、基本的には短期間で元の安定したサイクルに戻るというのは興味深かったです。
しかしながら、それに安住して、昨今の温室効果ガスなどの大量放出により大気が不安定になることで、今盛んに叫ばれている地球温暖化という現象が、ある程度のところで歯止めがかかれば、これまでの循環にそれほどのインパクトはないかもしれないが、このまま大量発生を放置しておけば、過去例に無い気候システムの崩壊を生む可能性もあるというのは怖い話です。
でも、温室効果ガスによって、現在の平均気温が上げられて15℃位に落ち着いているというのには驚きでした。これがなければ平均気温が-10℃より低い極寒になっているというのは知りませんでした。
今まで安定した自然(気候)の恩恵を受けてきたのに、人間のエゴ?により、それが崩壊した時、自然がどんな猛威をふるうかは科学者でも予測できないということで、それだけではありませんが、やはり温室効果ガスはなるべく抑制したほうが良いのだなとつくづく思い知らされるのでした。 -
[ 内容 ]
地球温暖化の根源にひそむ、気候変動の謎。
本書は、その解明に挑む、科学者たちの姿を活写する。
第一線の研究者による、信頼すべき正確な科学的解説。
海外の優れたノンフィクションを彷彿させる、スリリングなストーリー展開。
読者は本書に、その類稀なる融合を見いだすだろう。
問題の本質を理解したい人は、必読の一冊である。
[ 目次 ]
海をめざせ!
暗号の解読
失われた巨大氷床を求めて
周期変動の謎
気候の成り立ち
悪役登場
放射性炭素の光と影
気候変動のスイッチ
もうひとつの探検
地球最後の秘境へ
気候が変わるには数十年で十分だ
気候変動のクロニクル
気候変動のからくり
[ 問題提起 ]
[ 結論 ]
[ コメント ]
[ 読了した日 ] -
地質記録から気候変動を解き明かす研究者たちの、「生き様」が描かれています。
理図書 451.85||O53 11874433 -
<目次>
プロローグ
第1章 海をめざせ!
第2章 暗号の解読
第3章 失われた巨大氷床を求めて
第4章 周期変動の謎
第5章 気候の成り立ち
第6章 悪役登場
第7章 放射性炭素の光と影
第8章 気候変動のスイッチ
第9章 もうひとつの探検
第10章 地球最後の秘境へ
第11章 気候が変わるには数十年で十分だ
第12章 気候変動のクロニクル
第13章 気候変動のからくり
エピローグ
<内容>
成毛眞さんの『面白い本』からチョイスした本。海外の方のこうした本は少し読んできたが、日本の方でもこうした骨太の科学啓蒙書が書ける(いや出版社が発行しようと思った)ことに驚いた。
気候変動のメカニズムについての内容だが、地球という環境はまだまだわからないことが多いのだな、というのが平凡な感想。わかったことは、今後数十年以内に気候変動(おそらく温暖化)は急速に進むであろうことと、人為だけでそうした変化が起こっているのではないこと。やっぱりわかってないな、俺…
逗子市立図書館