- Amazon.co.jp ・本 (118ページ)
- / ISBN・EAN: 9784000065320
感想・レビュー・書評
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自分にはすごく難しく感じる。
あらかじめ、ごく初歩的な入門書で素粒子論を勉強しておいてから読まないとダメだ。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
【配置場所】工大特集コーナー【請求記号】429.6||M
【資料ID】11101625 -
この話が、21世紀になってノーベル賞につながるとは。
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難しかったです。
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(2009.01.27読了)
「クォーク 第2版」南部陽一郎著、「消えた反物質」小林誠著、と読みましたので、三冊目になりますが相変わらず、よくわかりません。
この本の主テーマは、四つの相互作用を統一する理論の話です。まだ完成したわけではりません。
四つの相互作用とは、以下のものです。(28頁)
・重力相互作用(一般相対論)
重力の理論はアインシュタインの一般相対性理論のことである。(?)
・電磁相互作用(量子電磁力学)
電磁気に関わる相互作用は電磁相互作用と呼ばれる。1864年にマクスウェルによって電気と磁気の法則が統一され一つのまとまった理論になった。量子電磁力学はこの理論とディラックの電子の理論を量子論的に取り扱った理論のことである。
・弱い相互作用
原子核が電子を放出して、原子番号を一つ上げるプロセスをベータ崩壊という。その時に顔を出す相互作用が弱い相互作用である。
・強い相互作用
強い相互作用は原子核中の陽子や中性子たちを電気的な力に比して100倍ほど強い「力」で結合させている相互作用である。
●アインシュタインの夢(38頁)
アインシュタインは、すべての物理現象の背景には幾何学的基礎があり、統一した視点と形式で記述できる、との統一理論の夢を打ち出した。
●四つの相互作用の強さの比(77頁)
原子核レベルでの現象で比較して、強い相互作用、電磁相互作用、弱い相互作用、重力相互作用は、1:10¯²:10¯⁵:¯³⁹とまさしく桁違いである。
●ゲージ理論(77頁)
ゲージ理論とは、「接続の幾何に基礎をおいた理論」である。
ゲージ理論で、四つの相互作用は、統一できるのか?
著者 益川敏英
1940年、愛知県生まれ
1962年、名古屋大学理学部物理学科卒業
1972年、CP不変性の破れの機構について研究
2008年、ノーベル物理学賞受賞
京都大学名誉教授
(2009年1月27日・記)