プリゴジンの考えてきたこと (岩波科学ライブラリー (67))

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著者 : 北原和夫
  • 岩波書店 (1999年4月22日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (111ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784000065672

プリゴジンの考えてきたこと (岩波科学ライブラリー (67))の感想・レビュー・書評

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  • プリゴジンの名前と出会ったのは大学3年生のころ。生体物理学という講座の中で紹介されました。その内容は非線形・非平衡系の統計物理、カオス、フラクタル、発生生物学など、今話題の複雑系へとつながるお話でした。これは大学4年間で一番興味を持った話題の1つです。その後、プリゴジンの著作を読んでいきました。どれも刺激に満ちたものばかりです。もっとも今読み返すと数式にはついていけませんが。数年後、幸いプリゴジン自身の講演を聞く機会がありました。くせのある英語で少し聞き取りにくかったのですが、圧倒的な存在感があり、引きつけられました。プリゴジンの思想については本書あるいはプリゴジンの各著作を読んでもらうとして(難しいけどね)、一言プリゴジンのすごさについてふれておきましょう。それは、「時間がなぜ一方向にしか進まないのか」という大きなテーマに取り組み続けてきたということです。本書には専門的内容も含まれますが、著者自身のプリゴジン研究室への留学体験のエピソードをもとに話が進められます。科学を研究するという姿勢を少しでも学び取れると良いでしょう。

  • ヨーロッパの知識人、
    ミッテラン:紛争地域に自ら出向く。政治に関わる人に教養と責任感が豊か。

    科学と個人個人の存在基盤の密接さ。自分ごと。プリゴジンはもともち哲学、歴史より。


    研究者が自立すると指導教官の興味からはなれていく。

    これからの社会科学はむしろ人間という観測主体の存在も考慮にいれた判断、決定、つまる予測、価値を含んだ科学の方法を取り入れることが必要になるのではないか?

    我々の未来をいかに選択するかを研究する科学が必要。decision study

    意思決定。最適化みたいなところか。
    プリゴジンのゆめ。
    自然科学と人文科学の統合。

  • 勉強になりました。

  • プリゴジンさんは時間が未来に向かってしか流れないことを物理学的に説明しようとされたようだ。なんと50年もかけて追求してらっしゃる。池田さんが「正しく生きるとはどういうことか」のなかで科学は生涯をかけて追求するに値するものだと考えていると書かれていたが、プリゴジンさんはその実例だと思った。

    「プリゴジンのいう時間とは、発展を記述する時間であり、可能性を未来に開く時間である。」

    なんかいいな~♪

    プリゴジンさんの考えは存在そのものがそもそも確率的であり、あるスケールになることによって時間は一方向に定まるというもののようだ。

    時間はあらゆるもののそれ自体からこんこんと湧き出ているような気がした。

    Mahalo

  • 図書館本です。
    大学の杉本先生と会社の長谷川先輩に進められて、非線形・非平衡などについて調べていて読むことにしました。
    物理や天文の話題であると同時に、現実社会の見方にもつながる重要なことと認識中。統計力学も再度(?)勉強しないと。
    プリゴジンが著者の北原さんに、論文より自分の思想のはっきりする本を書きなさいと薦めるくだりが面白い。

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