外国語学習に成功する人、しない人: 第二言語習得論への招待 (岩波科学ライブラリー 100)

著者 : 白井恭弘

• 岩波書店 (2004年10月20日発売)

感想・レビュー・書評

[qingxiuさんの感想 · 2005年6月4日]

これまで経験だけで外国語を教えてきた人も、この本を読んで、教授法を反省すべきだろう。薄い割には内容が濃い本で、熟読玩味しないと文意を誤るおそれがある。本当ならもっと説明がほしい。方法そのものもいろいろあって、その当否も説がわかれているようだから、自分の経験と突き合わせ、自分なりの方法を模索していく必要がある。本屋さんはこの本を、科学書コーナーだけでなく、語学書コーナーにも置いて欲しい。

[qianxiangさんの感想 · 2005年5月29日]

いい本でした…というのが第一印象。第二言語習得理論のイロハがすっきり書かれています。これで第二言語習得を理解したと思うのはこれまた早合点ですが、イントロダクションとして、超おすすめといえるでしょう。著者の辛口なところもこの本の良さかも。何で日本人は英語が下手なのかというテーマにそって進めているが、それはあくまで便宜上で、どの言語を学ぶ上でも大事なこと、特に教える側の配慮のようなところがきれいに書かれていて、読んでいて楽しかった。

[kyamatoさんの感想 · 2005年2月4日]

さらっと読めて、なおかつきちんと押さえるところは押さえている本だと。付録の「知っておきたい外国語学習のコツ」はホントに知っておきたいと。

[Riaさんの感想 · 2023年5月10日]

他の本よりも実用的で納得できた。

[Cognosce te ipsumさんの感想 · 2022年9月11日]

言語習得が起こるための理論的な側面について解説した内容。

言語習得がおこるために必要な最低条件は、インプット ＋「アウトプットの必要性」であるとし、インプットの理解が学習を進める上で最重要である。学習量50分×週4回×3カ月で、15分間会話できる成果が得られる。

[愛と幻想さんの感想 · 2017年12月18日]

第二外国語学習論の本。母国語を持っている人間の学習に対する学問。なにをどう学ぶことで理解するかなどなかなか面白い。

[白黒羊さんの感想 · 2014年12月16日]

勉強になりました。

[masaximumさんの感想 · 2013年11月24日]

第二外国語の習得について科学的に、取り扱われている。
現在学会では、どんな議論がされているのか？
これまでどんな議論がなされてきたのか？
について、きちんと引用も使って概観している点が
好感がもてた。
外国語学習者は、一度手にとっても損はない。

[ykondo813さんの感想 · 2013年10月14日]

英語に関わらず、第二言語学習という学問についての紹介と、この学問にて現在分かっていることを一般の人に分かりやすい形で紹介している本です。
英語学習については、最後の方にまとめられています。
この本を読む限りですと、英語学習に裏技なし、ですね。インプットすることとアウトプットすることが重要です。

[人生≒本×Snow Manさんの感想 · 2012年2月27日]

副題が本題ですね。

主に英語に特化されていますが、他の言語に、その科学的知見は応用できるように思いました。

語学学習に関するいくつかの定説にも、立証を試みられており、やっぱりそうか！という説と、えーそうじゃないんだ！という説とあって面白かったです。

すぐに読めてしまう本なので、語学に携わる人は一読の価値があると思います。