学問のすゝめ (ワイド版岩波文庫 154)

著者 :
  • 岩波書店
4.56
  • (6)
  • (2)
  • (1)
  • (0)
  • (0)
本棚登録 : 42
感想 : 3
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (241ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784000071543

作品紹介・あらすじ

「天は人の上に人を造らず人の下に人を造らずと言えり」。著名なこの一文で始まる本書は、近代日本最大の啓蒙家である著者が、生来平等な人間に差異をもたらすのは学問の有無によると説く。彼のすすめる学問とは、西洋実学の批判的摂取である。明治の人心を啓発したその言は、一世紀を経た今日も清新である。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  •  「学問のすゝめ」(初版1872, 1876完) は当時のベストセラーとなり、福沢諭吉 (1834-1901) は啓蒙思想家としての地位を確立し、彼が創立した慶応義塾は、福沢山脈と呼ばれる多様な人材を輩出した。
     この本は、人々が生きていく際の基本的な考え方を提示している。21世紀の我々にとっても目から鱗が落ちる考え方が多く、現代日本人にとっても、必読の一冊である。以下にその一例を示す。

     「顔色容貌の活発愉快なるは人の徳義の一箇条にして、人間交際において最も大切なるものなり。------言語容貌も人の心身の働きなれば、これを放却して上達するの理あるべからず。------今日より言語容貌の学問と言うには非ざれども、この働きを人の徳義の一箇条として等閑にすることなく、常に心に留めて忘れざらんことを欲するのみ。

  • 2015/1/17読了

  • 文体が少し古く読みづらくスラスラとは読めなかった。それでも書いてあることは世の中の本質、時代によって変わらないものだと思う。読んで置いてよかった。

全3件中 1 - 3件を表示

著者プロフィール

1935~1901年。豊前中津藩(現・大分県中津市)下級藩士の次男として生れる。19歳の時、長崎に蘭学修行におもむく。その後、大阪で適塾(蘭方医、緒方洪庵の塾)に入塾。1858年、江戸で蘭学塾(のちの慶應義塾)を開く。その後、幕府の使節団の一員として、3度にわたって欧米を視察。維新後は、民間人の立場で、教育と民衆啓蒙の著述に従事し、人々に大きな影響を与えた。特に『学問のすすめ』は、17冊の小冊子で、各編約20万部、合計で340万部も売れた大ベストセラー。その他の著書に『西洋事情』『文明論之概略』『福翁自伝』など。

「2010年 『独立のすすめ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

福沢諭吉の作品

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

有効な左矢印 無効な左矢印
落合博満
三島由紀夫
池井戸 潤
有効な右矢印 無効な右矢印
  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×