中谷宇吉郎随筆集 (ワイド版岩波文庫 267)

著者 :
制作 : 樋口 敬二 
  • 岩波書店
4.20
  • (2)
  • (2)
  • (1)
  • (0)
  • (0)
本棚登録 : 24
感想 : 3
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (386ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784000072670

作品紹介・あらすじ

中谷宇吉郎(一九〇〇‐六二)は雪と氷の研究に新生面をひらいた物理学者として世界的に名高いが、また多くの秀れた随筆の著者として知られる。「雪を作る話」「立春の卵」といった科学随筆、生涯の師とあおいだ寺田寅彦の想い出や自伝的スケッチなど、どの一篇にも随筆を読む愉しさをたっぷりと味わうことができる。四〇篇を精選。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 寺田寅彦の直弟子、中谷宇吉郎博士。氷の結晶研究で有名な方です。が、明治の文豪、夏目漱石の孫弟子筋に当たります。東京帝国大学時代に、寺田研究室(夏目漱石の弟子、寺田寅彦博士)に入る頃の迷いが書かれているところが秀逸です。人はどんな仕事をするか、も大切ですが、誰と仕事をするか、も大切、と改めて気付かされる一文であります。

  • 終戦直後ぐらいまでの随筆だが、時代を超えて面白い。
    雪を作る話(本業)、日本のこころ(アメリカ人の勤勉さを礼賛、今でも働く奴はいる)、立春の卵(大衆新聞の非科学的科学記事こきおろし)、原子爆弾(米国巨大プロジェクトへの驚き)他。

  • 章与お勧め本。堅苦しい名前に反して、予想以上におもしろかった。やはり理系の人の頭ってすごいんだと思う。

全3件中 1 - 3件を表示

著者プロフィール

1900–1962
石川県生まれ。
東京大学理学部を卒業し、理化学研究所で寺田寅彦の助手として勤務。
後に北海道大学教授を務め、雪と氷の研究で新境地を開く。
物理学者でありながら随筆家としても活躍。師と仰いだ寺田寅彦の想い出を綴った「寺田先生の追憶」をはじめ「日本人のこころ」「私の生まれた家」など作品は多数。

「2021年 『どんぐり』 で使われていた紹介文から引用しています。」

中谷宇吉郎の作品

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

有効な左矢印 無効な左矢印
ジャレド・ダイア...
恩田 陸
サン テグジュペ...
マーク・ピーター...
三浦 しをん
ドストエフスキー
有効な右矢印 無効な右矢印
  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×