夢十夜 他二篇 (ワイド版岩波文庫 280)

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  • Amazon.co.jp ・本 (187ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784000072809

感想・レビュー・書評

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  •  夏目漱石の『夢十夜』を読み返しました。
     続けて2回、読みました。

     「こんな夢をみた。」という書き出しの、
     超短編小説を10個集めた作品です。

     3ページから4ページの、ごく短い作品ばかりです。
     短いけれど、どれも、「永遠」を感じさせます。

     「夢」を語るふりをして、漱石は、
     日常にぽっかりと穴を開けてみせた。
     穴の向こうに、永遠が見える。

     そして、さりげない手つきで、小さな器に、
     その永遠を閉じ込めた。
     
     わたくしは子どものころから、この作品の中毒です。
     いまや偏愛の対象です。

     漱石の長い作品は読まなくなっても、
     『夢十夜』だけはずっと、読み返すだろうなと思います。

     掌編小説を書く、後輩(わたくし)から見ると、
     ヘタクソだけど、偉大な作品というか、
     わざと、ヘタクソに書いている凄みを感じます。
    (2008年12月26日)

    また、読み返しています。
    (2012年11月7日)

    読み終えました。
    (2012年11月25日)

  • 第一夜 第七夜 第八夜 第十夜

    「日が出るでしょう。それから日が沈むでしょう。それからまた出るでしょう、そうしてまた沈むでしょう。――赤い日が東から西へ、東から西へと落ちて行くうちに、――あなた、待っていられますか」

  • 第一夜がやっぱりすき

  • 父の本。後ろの注釈に最後まで気づかなかった!気をつけて下さい。笑・夢十夜ショートショートなので細切れな移動時間にぴったりでした。・文鳥文鳥大好きなので、いちいち相槌打ちたくなりました。ほんとに千代千代鳴いてて可愛いですよねv・永日小品『人間』で、御作さんが「でも、あれは、もう暮に、美いちゃんの所へ着て行ったんですもの」と言っているのをみて、いつの女の人も変わらないなと思いました。

  • 一夜が本当にキレイ。
    情景が目に浮かびます。

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著者プロフィール

1867(慶応3)年、江戸牛込馬場下(現在の新宿区喜久井町)にて誕生。帝国大学英文科卒。松山中学、五高等で英語を教え、英国に留学。帰国後、一高、東大で教鞭をとる。1905(明治38)年、『吾輩は猫である』を発表。翌年、『坊っちゃん』『草枕』など次々と話題作を発表。1907年、新聞社に入社して創作に専念。『三四郎』『それから』『行人』『こころ』等、日本文学史に輝く数々の傑作を著した。最後の大作『明暗』執筆中に胃潰瘍が悪化し永眠。享年50。

「2021年 『夏目漱石大活字本シリーズ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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