- Amazon.co.jp ・本 (187ページ)
- / ISBN・EAN: 9784000072809
感想・レビュー・書評
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頑張って読了。その一言
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漱石の中では、これがマイベスト。
心がささくれだったときに読むと、不思議と落ち着く。みた夢を書いただけの短編集。
直裁なメッセージとか、そんな無粋なものはない。でも、夢のリアリティに酔う、そんな作品。
Kindle版は無料だよ。 -
ふと、それぞれのエピソードが頭に浮かぶけど、どこで読んだのか思い出せない話が詰まってる。読み直した時に「あぁ、夢十夜で読んだのか」となる。
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夢ってときどきびっくりしますよね。自分の脳を疑うというか…わたし大丈夫?みたいな不条理モノだったりとかして。「教科書に載ってるような人の本なんて」…という何となく生意気な子どもだったので、夏目先生の面白さに気づくのは遅かったんですが、これを読んで大好きになりました。ワイド文庫のサイズ感もかわいい。
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1夜と5夜がお気に入り。日本語が美しい。
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第一話が1番好きだ。美しい女性の描写と、男の、夢の中だからだろうかと幼子のような反応がたまらなくなる。
人がのめり込むように幻想耽美な作品を一夜目に持ってきたのだろうか。にくい。にくすぎる。好き。 -
読みやすい。十夜の夢という構成が粋で、有り得ない話でも夢の話だと妥協できるので尚更読みやすかった。印象強かったのは第一夜と第三夜だったと思う。摩訶不思議で少し怖い要素もあるけれど、夏目漱石の文章はきれいな表現が多くて読み入ってしまう。短編集もいいなと思った。
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文章が美しい。
絶品。
2014.9.27読了 -
漱石先生久しぶりに読んだけど、自分が読んだ作家の中では最も美しい言葉を手繰る人の1人。1時間も要らずに読めるし、今後も繰り返し読んでいきたい。
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漱石のショートショートの短編集。正直、全く何が言いたいのかわからなかった。ここまでよくわからず、心にぽっかり穴が空いて、打ちのめされてしまった小説は初めてである。
再読必死である。
さらに言うと、もう数年、数十年生きなければわからないのではないか、という気もする。阿刀田高が著書「短編小説のレシピ」で "完璧です。完全な宝石です。" と書いているが、うむ、そこまでの境地には一度読んだ位では達せられないようである。宝石というのならば、中勘助の「銀の匙」の方が適任であろう。
夢十夜は、十の夢の短編集である。冒頭、「こんな夢を見た。」の物語への引き込み力は凄かったが、前述の通りで、感想などえ言えぬのが恨めしい。 -
不安な夢の割合が多いように思える。
しかし一夜の美しさに引き込まれた。
真珠は女の望ましきものそのものではないだろうか。
清廉、艶かしさ、曖昧さ、柔らかさ、真珠と言う言葉に内包された夢想に包み込まれて、夜が深くなる。
文鳥をはじめとした他短編においては、やや気むずかしやの等身大漱石をところどころに感じられて面白かった。
言葉が的確。 -
「こんな夢を見た」から始まる十編の短編集。どこから読んでもいい。短編続きなのもいい。気がついたら読んでいる。最初に買った文庫本は、もうボロボロ。
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美しい。
一夜が一番好き。 -
大学の講義で読みました
漱石の文章はほんとうにきれいです。
ちょっと難解なところも、空想のきっかけになって良いと思います -
不思議な話しがいくつか。
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漱石の日常が垣間みれる、「夢十夜」「文鳥」「永日小品」の三編を収録。
「夢十夜」は、幻想的かつユーモラスな夢を小話ではなく、夜の劇場風に語りかけて来る。
どれも素晴らしい世界を体験させてくれるのだが、特に第一夜・第三夜の描写が素晴らしい。
第一夜では、
—遠い空を見たら、暁の星がたった一つ瞬いていた。
「百年はもう来ていたんだな」とこの時始めて気が付いた。—
第三夜では、
—左を見ると最近の森が闇の影を、高い空から自分の頭へなげかけていた。—
などなど。
「文鳥」は、無理矢理文鳥を飼わされるはめになった漱石の日常を滑稽に描く。
「永日小品」は、漱石の思い出の雑記ともいうべき散文集。
25の短い小話をまとめている。
「山鳥」「モナリサ」の2編は落語のような可笑しさがあり、それぞれ4ページほどの文章量にも関わらず、物語としての完成度が高い。
それぞれ面白かったのですが、全体的に小粒な良作を編集したという一冊なので、漱石初心者の私には正直物足りない感はありました。
ただ、漱石ファンにとっては、編集テーマがしっかりしているので、「優れた作品集」といった感想をもつのかもしれません。 -
第1夜と3夜と8夜が好き。
「百年」の重みを考えた。 -
夢十夜の最初と三つめが好き。
漱石のなかででいちばん好き。 -
一夜がやっぱり一番印象的
09’10’12 -
綺麗な文章に幻想的な台詞が印象的で、ゆっくりと夢十夜の世界に浸かってしまいました。第一夜が一番すき。感情の動きだとかあまり書かれていないのに、深い愛情や永遠を感じるのです。