蟹工船 一九二八・三・一五 (ワイド版岩波文庫 312)

著者 :
  • 岩波書店
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  • Amazon.co.jp ・本 (272ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784000073127

感想・レビュー・書評

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  • 『アンブレイカブル』からの蟹工船つながり。

  • 労働や報酬について、過去の歴史の中で戦った人達がいて、現代は随分と改善されているのだなぁと、ひしひしと感じます。
    壮絶な労働を強いられていた時代があった事を、過去の物語ですましたり、忘れてはいけないと思いました。
    失敗や試行錯誤をしつつ、過去に学びながら良くなりながら、それでも現代でも、当時より変わらない不条理なままのこともあり…。
    物語としては、最後は救いがある終わり方なので、読みにくさやグロテスクさは引きずらず、読めます。
    余談ですが、生きるか死ぬかの物語なのに、登場人物のうちの一人の固有名詞が「威張んな」なので、インパクトあるなぁと思ってしてしまいました。

  • そういえば。半沢直樹っぽいな…

  • 思いの外読みやすかった。ストライキによって自由になるのかと思ったが、すっきりとしない終わり方。尻すぼみだなあと思った。

  • 過酷な労働の有名なお話。案外自然の描写が分かりやすかったり、すっと読めたのは、やはりある意味名作だからか?

  • 青空文庫にて

  • 人の命の軽さ、経営者と労働者の立場の違い、昭和の雰囲気、などなど、色々感じるところはあった。
    仕事がつまんないとか、贅沢言うなってことなのかなあ。

  • 12.10.29読了。…しごとがんばろってなる。蟹っ、かにかにーっ!!

  • 青空文庫にて読了。
    兎に角蟹工船の凄惨さを書いて、
    監督に復讐するのかと思いきやそんなことはなかったのですっきりしない。
    監督が殺されるのを今か今かと待つ漁夫の様な気持ちになっていたのに。
    やっと決起したと思ったら、失敗に終わるし。
    付記にて、
    サボすることで監督が首になったぜ!みたいに締めてるけどこれで復讐したつもりなのか。
    また、其れがメインでないのは解るが蟹工船の仕事についてもっと説明が欲しかった。
    蟹の出番少ししかない。
    小林多喜二は蟹工船の帝国軍に対する不敬罪で投獄されたらしいが、
    駆逐艦の出番少ないのにこれで投獄かよ…(そもそもの彼の素行が反抗的だったのだろうが…)
    資本家を悪く書いたのもダメだったの?

  • 20120731

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著者プロフィール

1903年秋田県生まれ。小樽高商を卒業後、拓銀に勤務。志賀直哉に傾倒してリアリズムの手法を学び、28年『一九二八年三月一五日』を、29年『蟹工船』を発表してプロレタリア文学の旗手として注目される。1933年2月20日、特高警察に逮捕され、築地警察署内で拷問により獄中死。

「2008年 『蟹工船・党生活者』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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