- Amazon.co.jp ・本 (176ページ)
- / ISBN・EAN: 9784000073622
作品紹介・あらすじ
「読書とは他人にものを考えてもらうことである。一日を多読に費す勤勉な人間はしだいに自分でものを考える力を失ってゆく。」-一流の文章家であり箴言警句の大家であったショウペンハウエル(一七八八‐一八六〇)が放つ読書をめぐる鋭利な寸言、痛烈なアフォリズムの数々は、出版物の洪水にあえぐ現代の我われにとって驚くほど新鮮である。
感想・レビュー・書評
-
★読書とはなんたるかを考えさせられた本
→他人にものを考えてもらうことである。
→多読に費やす勤勉な人間は次第に自分でものを考える力を失っていく。
★自分はそうではなかった。
むしろ、多読によってブレない姿勢と行動力が手に入った。
ただ、無限に溢れ出る「自己啓発書」とその「自己啓発ループ」には注意が必要だと思った。
この人の「幸福論」と孤独に対する考えは凄く好きで勉強になっているが、読書については私はショーペンハウアーさんとは考えが違うようだ。本質的な所は同じだと思うけど。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
チラッとだけ読んだ。多分理解してない。
-
著者の哲学的読書観とも言うべき、皮肉たっぷりの内容。
仰ることはもちろん当たり前とも言えるが、本質をついている。
何も考えずに多読すると、ものを考える力を失っていくというのは、
わかるきがするq。。 -
難しかった……
読むために読む(しかも全然読み解けていない)という、たぶんまさにこの著者に殴られそうな読み方をしてしまった。
思考の放棄に対する警句や批判であることはわかる。時代背景もあるだろうけど、民草は蒙昧である、とでもいうような価値観がある気がする。(あとがきにも天才主義的に見えるかも的一文があるが)
でもこの著者は、本を書くという行為にものすごい真剣さや、重責を負う覚悟などを持っていただろうな、という凄みは感じた。玉石混淆に誰でも発信できる時代にあってこの本の内容をどう受け止めるかというのは、書いてあるままであってはならないだろうな。
思想は、自分自身のために思索し、たどり着いた当人にとってのみ価値をもつもの、という説明に惹かれた。 -
考えることや本を読むこと、文章を書く事に対して
厳しい愛情を感じられる一冊です。
読書は他人の精神をなぞっている思索の代用品にすぎない。
読んで満足してはいけない、正しいかどうかに関係なく自分の頭で考えることが
何より大切ということが伝わりました。
ショウペンハウエル氏は「読むな」とは一言も言っていなくて
まわりが読んでる、流行ってる、新刊だから
そう言ったことで飛びついて時間を使うのはやめなさいと言っています。
本当に考え抜かれた文章だけを読みなさい、と。
納得したり覚えていたい言葉がたくさんありすぎて付箋だらけになりました。
この本を噛み砕いて自分の栄養にするには
1回の読書では足りないですね。 -
あとからジワジワくる。
-
哲学者の方はみなさんこんなに批判的なの?
-
借りてきた思想、思索ではなく自ら考えなさい。
そして、美しく豊かな精神を持つ幸福を得なさい。
悪書を避け、良書を読みなさい。