科学が進化する5つの条件 (岩波科学ライブラリー 146)

著者 :
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  • Amazon.co.jp ・本 (116ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784000074865

作品紹介・あらすじ

科学が生まれ進化するには何が必要なのか。エジプトや中国をはじめ巨大文明を生んだ地域も、哲学で名高い古代ギリシアにおいても科学を創造し発展させることはできなかったのである。なぜなのか。歴史イベントの羅列ではなく、歴史を動的に変える要因を抉り出すべく言語や宗教といったさまざまな視点から考察する。そもそも科学とは何か、科学と技術を区別するものは何かという根本を問う。

感想・レビュー・書評

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  • 電子を一つずつスリットに通しても干渉縞ができる、という実験結果がエヴェレットの多世界解釈を支持するという例が挙げられていたが、本当なのか? 他の世界の電子と干渉するそうだが。マイナーな解釈を一般的であるかのように語っているような気が。

  • 科学が生まれる条件として検証のループが必要と説く。

    そして日本が科学を生まなかった本質的理由を
    仏教による多神教社会に結びつける。
    多神教社会とは矛盾を含む社会であり、
    矛盾を許す社会は検証のループによる真理への
    到達が困難だから。

    同じ理由で、人文社会科学も検証できない。

    科学がそもそも何なのか理解不足があるせいか、
    言いたい事はわかるんだけど、こんな定義が必要なの?
    と、首を傾げてしまった。

  • いろいろと疑問の残る内容.
    著者が深く考えていることは分かるが,同意できるかどうかは別問題だ.
    科学が生まれ育つ社会的・文化的背景について,著者なりに結論付けているが,断言できるレベルの結論は少ない.

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