ユークリッド『原論』とは何か: 二千年読みつがれた数学の古典 (岩波科学ライブラリー 148)
- 岩波書店 (2008年9月17日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (130ページ)
- / ISBN・EAN: 9784000074889
作品紹介・あらすじ
『幾何学に王道なし』はユークリッドの名言として知られている。それ以上に永久不滅なのは、命題・定理・証明という今日の数学書のスタイルを決定づけた著書『原論』である。本書のあまりに無駄のない記述が逆に多くの謎を生み古今の多くの論争を引き起こしている。ユークリッドその人もまた謎である。いったい誰に向かって何を書こうとしたのか。原文を読み解きながら、その真相に迫る。
感想・レビュー・書評
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2022I032 414/Sa
配架場所:A4詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
数学のバイブルとも言えるユークリッド『原論』。それ自体はあまりにも読みにくい上に大部らしいので読んだことはないが、色々と謎の多い本であることは聞いていた。本書はそれを解説したもので、『原論』の翻訳ではない。あくまでも解説書で、内容だけでなくその成り立ちや歴史的意義などに多くのページを割いている。
なんというか、ほとんどオカルトに近いくらい謎だ。時代背景などを考察していくことで氷解する謎もあるのだが、そもそもユークリッドという人物自体が謎で、生きていた時代や土地も正確にはわかっていない。さらに『原論』もどういう経緯で成立したのか不明ときている。
しかしそこに書かれた数学の完璧さは二千年経ってもなお揺らがない。まあ数学というのは他の科学と異なって、正しいことはずっと正しいのだから当然かもしれないが。 -
2010.12.14 読了
証明のところは読むのめんどくさかった。
作図問題中心。
紀元前の段階でここまでわかってたんだなぁ…
面積2倍の正方形を作るには… が印象的。