子どもと本をつなぐ: 学校図書館の可能性 (岩波ブックレット NO. 491)
- 岩波書店 (1999年10月20日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (63ページ)
- / ISBN・EAN: 9784000091916
感想・レビュー・書評
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小中学校での取り組みを前半で紹介。
学校図書館へいかに足を運んでもらうか、いかに「堅苦しさ」「敷居の高さ」を失くし、利用者を増やすか。
うちの高校では制度や方針を変えないと実践できないだろうなぁ、って思う部分もあったけど、これは興味深かった。
お金をかけずにできるものから、少子化による空き教室を利用した大掛かりなものまで。
高校だと実践が難しいと感じたのは調べ学習の時間が減る事、
(小論文の練習で利用することはあるものの、入試を意識すると趣旨が違う気がする。)
本に対して関心を持ちにくい年代であること
(中高生からすれば読書のマイナスイメージ、暗いイメージを取り除くのは難しく、また知的好奇心を伸ばすのが難しく、面倒くさがる人が多い。)、
など。
出版不況が続く中で、いかに本に興味を持ってもらうか。
面白い物語に出会う喜びは体感して初めて分かるものだと思うのだが、
そこまで持っていくのが、対象が中高生だと難しいのだろう。
調べ学習でレポートとか、そういう時間とるのは難しそうだなぁ...詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
2020.3
小学生になって毎週借りてくる本のタイプが明らかに変わり、学校の図書室ってどうなんだろうと思って読んだ本。ちょっと古いけど図書室のおもしろい実践例。学校によってだいぶ開きがありそう。図書室をうまく使えたら授業がだいぶ生き生きしそうなのに、使わないなんてもったいない。学校と教員と学校司書次第で子どもも変わる。図書室の本と見せ方の質をあげてほしい。