平和をつくる教育: 軍隊をすてた国コスタリカの子どもたち (岩波ブックレット NO. 575)

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  • Amazon.co.jp ・本 (62ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784000092753

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  • ブックレットですぐに読み終わるのでオススメです。
    コスタリカの小学校の女の子は、「民主主義じゃないと平和ではない。自分の意見が言えないのは圧力があるから。環境が悪いと社会も悪くなる。自然破壊が進むと資源をめぐって争いが起きる」と言った。
    彼らの定義では、民主主義と軍隊は相反するもの。軍隊は対話を否定する。対話が否定されるところに民主主義はないし、平和もない。
    軍隊を捨てた国、それは子どもが平和を語る国。子どもが政治を楽しむ国。子どもが子どもとして生きる国。

  • 「軍隊を捨てた国」コスタリカの子供たち・と言う副題がある
    この著者は突然父の遺志を継いで、
    コスタリカで行われている平和を映画にしようと企画するが、
    何処にも「平和」と言うモノがない。
    無いものを映画に撮ることに挑戦することになる。

    死刑制度廃止・常備軍廃止・積極的永世非武装中立宣言・自然保護・
    人権問題・民主主義問題・平和問題を、各教科の中で考える教育の実施
    教育費が国家予算の四分の一だという。

    暴力の否定ではない平和・
    楽しむ生活の中での肯定の平和、
    そしてそれを自分で維持する創造力を養う教育。

    発展途上国という貧乏に伴う沢山の問題を抱える中で
    急がずに子供を育てながら大人も育等としている国。
    大統領選挙の投票率が80%を超える国。
    18歳から成人で選挙権を持ち、
    大人の選挙と同時に17歳までの子供にも模擬投票を実施し、
    同じように開票結果を公表する国。

    試行錯誤しながら冒険真っ最中の国は面白そうだ。

  • 分類=平和・コスタリカ・地理・中南米。02年8月。

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著者プロフィール

映像プロデューサー、(有)記録同人代表

「2022年 『東京大空襲・戦災資料センター図録 いのちと平和のバトンを』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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