『秘密の花園』ノート (岩波ブックレット) (岩波ブックレット NO. 773)

著者 :
  • 岩波書店
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本棚登録 : 446
感想 : 49
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  • Amazon.co.jp ・本 (72ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784000094733

作品紹介・あらすじ

誰からも愛されることなく、「ひねくれて」育ったメアリは、荒涼としたムアに建つ屋敷で、うち捨てられた「庭」に出会った。彼女は、従兄弟のコリン、友人ディコンとともにその「庭」を美しい「花園」へと甦らせていく…。作家梨木香歩が「庭」とともにたくましく甦る生命のプロセスに寄り添い、名作の世界を案内する。

感想・レビュー・書評

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  • これで梨木香歩さん初読か〜(なにかご不満?)

    『西の魔女が死んだ』はそのうち読もうと思ってはいたんですが、『オズの魔法使い』読み直してから…と思ってるうちに時間だけが過ぎてしまい…って前提条件として『オズの魔法使い』が必要なのか知らんけども!

    はい、とにかく人気作家梨木香歩さんによる『秘密の花園』の解説本ざーます

    うん、最初に言った通り梨木香歩さんの作品読んだことないのでそこに対する感慨はゼロです
    思い入れもゼロです
    永遠のゼロです

    それもあってか、特に「なるほど、そんな視点が!」みたいなこともありませんでした
    まぁ、そうだよねってのがほとんどで特に目新しさもない普通の解説本でした
    なので評価も普通

    ただ『秘密の花園』から引用しているところがたくさんあって、それは当然の如く岩波書店版(山内玲子さん訳)なんですが、「やっぱ土屋京子さん訳の良いわ〜」という検証にはなったので、読んで良かったです

    梨木香歩さんファンの人が読んだら全く違った感想になる!かもね

    • 1Q84O1さん
      売れっ子宿命です!
      売れっ子宿命です!
      2024/03/23
    • 土瓶さん
      「西の魔女が死んだ」と「オズの魔法使い」は正直関係ありませんぜ。

      「魔女と野獣」と「美女と野獣」ぐらい関係ない。
      「魔法使いサリー」...
      「西の魔女が死んだ」と「オズの魔法使い」は正直関係ありませんぜ。

      「魔女と野獣」と「美女と野獣」ぐらい関係ない。
      「魔法使いサリー」と「魔法少女まどかマギカ」ぐらい関係ない。
      2024/03/23
    • ひまわりめろんさん
      やっぱりか!(いやわかるやろ)
      やっぱりか!(いやわかるやろ)
      2024/03/23
  • 恥ずかしながら、小さな頃にあらすじを知って、読んだつもりになっている児童文学作品が多々あります。
    『オズの魔法使い』や『青い鳥』なども、大人になってから読みました。
    今更のようですが、今からでもちゃんと読んでみたいと思う作品がまだまだたくさんあるのです。
    私にとってはバーネットの『秘密の花園』もそのうちの1つ。

    本書では、梨木さんが『秘密の花園』の世界を案内してくれます。
    少女・メアリの凍りついた種のような心が、だんだんと膨らみ、芽吹き、花を咲かせていく様子。
    そして、それを支える命の力と太陽のような愛。
    細部にまで目を向け、登場する人々や動植物が物語の中でどんな役割を果たしているのかを、紐解いてくださいました。
    たった71ページのブックレットながら、梨木さんがこの名作をどんなに大切にしているのかが伝わってきます。

    これから『秘密の花園』を読むときに、梨木さんの視点を思い出して読んでみたいと思います。
    きっとたくさんの気付きが生まれる読書になるはず。

  • 「庭」の話が好きなのは、閉じた空間に見落としていたナニかを発見するからだろうか?

    『秘密の花園』ノート - 岩波書店
    https://www.iwanami.co.jp/book/b254311.html

  • 『秘密の花園』の世界へ誘う、案内書。さぁ「庭」へ!
    梨木さんが、作品の解説と読み方を紐解いて、
    『秘密の花園』の世界と読む楽しさを教えてくれる本で、
    梨木さんの深い読み方を披露してくれています。
    異国と死の世界から、静寂の深い英国の屋敷へ渡る、メアリ。
    冬の重さは春へ。死は生へ。闇は光に。静から動へ。
    それらは季節の移り変わりと共に、様々な人々と交わり、
    良き姿へ変容していく過程の物語。もちろんキーは「庭」に。
    太陽のような愛情深き者たちと「庭」で育まれたメアリとコリン。
    ・・・と、読み込んだつもりでいましたが、“母”と“父”の
    存在については、梨木さんの文で気づかされました。うむ、深い!
    動物たちも様々な視点が含まれているのか、なるほど。
    それと、梨木さんは『秘密の花園』が大好きで、語らずには
    いられないという気持ちが文章に溢れています。
    百人の読み手が居れば、百の主人公が居る。
    すなわち、百の読み方と受け取り方がある。
    でも、おなざりではなく、きちんと読んであげることが、
    作品にとっては大事なことだろうとも、感じました。

  • 桃山学院大学附属図書館蔵書検索OPACへ↓
    https://indus.andrew.ac.jp/opac/volume/730459

  • 2010/2/18

  • →「梨木香歩さんと『秘密の花園』」
    https://blog.goo.ne.jp/mkdiechi/e/02006bce042ba3363cce2b51057a3de3

  • 何年か前に『秘密の花園』を読んで、春の訪れを鮮やかに描写していてステキ!と感激したのだった。
    で、梨木香歩はどう読んだのか、と手に取ってみれば、ああ、ここまで深く読みこむことができるのですね。すごい。そうか、そうだったのか。いやー、楽しい。もう一回、『秘密の花園』読みます!!

    岩波ブックレット、初めて知りました。これから注目します。

  • 梨木香歩さんによる、「秘密の花園」(バーネット)の評論?なるほどー、こうやって読むのかー、と思いました。ものすごく薄いブックレットなので読みやすかったです。

  • 小学生の頃、偕成社の「少女名作シリーズ」が大好きで、25冊ほど集めていた。『秘密の花園』もそのうちの一冊だった。なので、ダイジェスト版で読んでいた。

    大人になってから、「少女名作シリーズ」を懐かしく思い出し、何冊か中古で手に入れて再読してみた。そのうちの一冊が、やはり『秘密の花園』。当時は、シリーズの中では大好き上位ではなかったけれど、再読してみると何だかとても気に入ってしまった。なので、今回、梨木さんのこのノートを見つけて読んでみた。

    こんなに素敵で深い読み方ができることに感動した。ダイジェスト版でない『秘密の花園』を、じっくり読みたい気持ちになった。

    梨木さんの著書はこれまで4冊ほど読んだことがあるが、他の著書も手にとって、梨木さんの素敵な感性にももっと触れてみたいと思った。

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著者プロフィール

1959年生まれ。小説作品に『西の魔女が死んだ 梨木香歩作品集』『丹生都比売 梨木香歩作品集』『裏庭』『沼地のある森を抜けて』『家守綺譚』『冬虫夏草』『ピスタチオ』『海うそ』『f植物園の巣穴』『椿宿の辺りに』など。エッセイに『春になったら莓を摘みに』『水辺にて』『エストニア紀行』『鳥と雲と薬草袋』『やがて満ちてくる光の』など。他に『岸辺のヤービ』『ヤービの深い秋』がある。

「2020年 『風と双眼鏡、膝掛け毛布』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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